登録情報
|
|
あなたの意見や感想を教えてください:
|
||||||||||||||||||||||
|
最も参考になったカスタマーレビュー
19 人中、18人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 5.0
残酷さの限界への挑戦,
By
レビュー対象商品: 独白するユニバーサル横メルカトル (光文社文庫) (文庫)
一言で言えば「悪趣味」ということになる。「このミステリーがすごい!」2007年度第一位を獲得した、平山夢明による短篇集である。この作品がミステリーかどうかは疑問が残るものの、挑戦的な意欲作であることは間違いない。個人的には最終話の「怪物のような顔の女と溶けた時計のような頭の男」が断トツであった。 MCという強迫神経症の男性と、ココという人生に絶望した醜い女性。椅子に縛り付けられた後者に、前者が手術用具を使ってありとあらゆる拷問(というより生きたままの解剖)を容赦なく繰り広げる。目的はない。強いて言えば人生に絶望しているココに、苦痛から逃れたいという希望を与えることだろうか。MCは解剖学用語を駆使して自分の行為を逐一ココに解説し、脇役である「溶けた時計のような頭の男」がその残酷さを読者に代わって訴え、その言葉が行為の異常性を改めて強調する効果を生み出している。だがココは最後まで拷問(解剖)を拒絶しない。叫び声を上げない。「指は切断されるよりも折られる方が痛いわ」などと言って、むしろ苦痛を味わっているかのようである。男女の言葉だけに耳を傾けるのであれば、これは死にいたるセックスにほかならず、交わされている会話の調子と物理的な行為とのギャップが、その残虐さをかえって際立たせている。 読み終わったときの後味の悪さ。しかしそれこそが本作の魅力なのだろう。言葉はどこまで人間を残酷にできるか。その難問に挑戦したかのような、悪魔的で救いのない、読者を選ぶ作品集である。幸せなままでいたければ読まないほうがいい。
6 人中、6人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 5.0
知らぬが仏だった。,
By
レビュー対象商品: 独白するユニバーサル横メルカトル (光文社文庫) (文庫)
気持ちが悪い。ミステリーではない。 そこにあるのは私たちが日常で使っている 漢字、平仮名、カタカナ、英語、数字、なのにどうしてこんな気持ちにさせられてしまうのか。 それなのに、読み出してしまったら中止させてくれない。 何かよく分からないが凄い本。 この読後感、どうすればいいのか。 カバー内側に印刷されている穏やかな作者の写真を呪う。
4 人中、4人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 4.0
平山ワールドと奇怪な表紙とのインナートリップ,
By
レビュー対象商品: 独白するユニバーサル横メルカトル (光文社文庫) (文庫)
『「超」怖い話』で平山氏を知ってから、ちょくちょく読んでいます。本書は、表現が秀逸でえげつなく、読者の「原始の想像力」を さかなでされる代表作がたくさん収録されていて、秀作です。 表紙絵の力(魅力、魔力)は、大きい。 ホラーでもない。怪談でもない。いわば、夜想小説、夢想小説、悪夢 と言えます。 本短編集は氏の代表作であり、かつ、キッカイなタイトル 「独白する」「ユニバーサル」「横メルカトル」という、謎めいた 題名、それと、シュールな表紙とあいまって、本の扉を開く前から 読者はすでに奇怪な世界へと足を踏み入れていきます。 ・ニコチンと少年 ・Ω(オメガ)の聖餐(せいさん) ・無垢の祈り ・オペラントの肖像 ・卵男(エッグマン) ・すさまじき熱帯 ・独白するユニバーサル横メルカトル ・怪物のような顔の女と溶けた時計のような頭の男 「ニコチンと少年」は題名がしゃれですが、空恐ろしくも気味が悪い傑作。 「オペラントの肖像」はどんでん返しがあって、推理小説風でおもしろい。 表題作は、実は、一連の収録作の中では、まだ「まとも」な話(設定は独特 ですが)と言えます。 夢明氏の作品は、一度とりこになると、クセになるような、そんな 毒と夢想を含んだ血肉と供物を含んだ、魅力的な「闇」の小説です。 読者は、自分でも気がついていない、自らのどす黒いリピドーを、まるで 鏡に映った自分の姿を見ておののくがごとく、新しい発見にたじろぐ可能性 大です。
あなたの意見や感想を教えてください: 自分のレビューを作成する
|
最近のカスタマーレビュー
5つ星のうち 5.0
HUNTER×HUNTER作者のお気に入り!63
らしいです!まぁなんか似てる部分ありますな!ドキッとさせる部分が特に。... 続きを読む
投稿日: 13か月前 投稿者: あなた
|
|
この商品のクチコミ一覧
クチコミを検索
|
関連するクチコミ一覧
|
|
|