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独白するユニバーサル横メルカトル
 
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独白するユニバーサル横メルカトル [単行本]

平山 夢明
5つ星のうち 3.5  レビューをすべて見る (65件のカスタマーレビュー)

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商品の説明

内容(「BOOK」データベースより)

2006年度日本推理作家協会賞受賞作。怪談実話のスーパースター・平山夢明の恐るべき結実。絢爛たる第一短編集。

内容(「MARC」データベースより)

凝視せよ。ここにあるのは宝石だ。生理的嫌悪と、終わることのない暴力の果てに、名状しがたい感動が待っている、異形の物語たち。日本推理作家協会賞を受賞した表題作を含め8編を収録した短編集。

登録情報

  • 単行本: 294ページ
  • 出版社: 光文社 (2006/8/22)
  • ISBN-10: 4334925103
  • ISBN-13: 978-4334925109
  • 発売日: 2006/8/22
  • 商品の寸法: 19.2 x 13.2 x 2.6 cm
  • おすすめ度: 5つ星のうち 3.5  レビューをすべて見る (65件のカスタマーレビュー)
  • Amazon ベストセラー商品ランキング: 本 - 71,737位 (本のベストセラーを見る)
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19 人中、18人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 5.0 残酷さの限界への挑戦, 2009/11/12
 一言で言えば「悪趣味」ということになる。
「このミステリーがすごい!」2007年度第一位を獲得した、平山夢明による短篇集である。この作品がミステリーかどうかは疑問が残るものの、挑戦的な意欲作であることは間違いない。個人的には最終話の「怪物のような顔の女と溶けた時計のような頭の男」が断トツであった。
 MCという強迫神経症の男性と、ココという人生に絶望した醜い女性。椅子に縛り付けられた後者に、前者が手術用具を使ってありとあらゆる拷問(というより生きたままの解剖)を容赦なく繰り広げる。目的はない。強いて言えば人生に絶望しているココに、苦痛から逃れたいという希望を与えることだろうか。MCは解剖学用語を駆使して自分の行為を逐一ココに解説し、脇役である「溶けた時計のような頭の男」がその残酷さを読者に代わって訴え、その言葉が行為の異常性を改めて強調する効果を生み出している。だがココは最後まで拷問(解剖)を拒絶しない。叫び声を上げない。「指は切断されるよりも折られる方が痛いわ」などと言って、むしろ苦痛を味わっているかのようである。男女の言葉だけに耳を傾けるのであれば、これは死にいたるセックスにほかならず、交わされている会話の調子と物理的な行為とのギャップが、その残虐さをかえって際立たせている。
 読み終わったときの後味の悪さ。しかしそれこそが本作の魅力なのだろう。言葉はどこまで人間を残酷にできるか。その難問に挑戦したかのような、悪魔的で救いのない、読者を選ぶ作品集である。幸せなままでいたければ読まないほうがいい。
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6 人中、6人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 5.0 知らぬが仏だった。, 2011/2/8
気持ちが悪い。
ミステリーではない。

そこにあるのは私たちが日常で使っている 漢字、平仮名、カタカナ、英語、数字、なのにどうしてこんな気持ちにさせられてしまうのか。

それなのに、読み出してしまったら中止させてくれない。
何かよく分からないが凄い本。

この読後感、どうすればいいのか。
カバー内側に印刷されている穏やかな作者の写真を呪う。
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4 人中、4人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 4.0 平山ワールドと奇怪な表紙とのインナートリップ, 2009/8/24
By 
佐倉ごるふ - レビューをすべて見る
(トップ500レビュアー)   
『「超」怖い話』で平山氏を知ってから、ちょくちょく読んでいます。

本書は、表現が秀逸でえげつなく、読者の「原始の想像力」を
さかなでされる代表作がたくさん収録されていて、秀作です。
表紙絵の力(魅力、魔力)は、大きい。

ホラーでもない。怪談でもない。いわば、夜想小説、夢想小説、悪夢
と言えます。

本短編集は氏の代表作であり、かつ、キッカイなタイトル
「独白する」「ユニバーサル」「横メルカトル」という、謎めいた
題名、それと、シュールな表紙とあいまって、本の扉を開く前から
読者はすでに奇怪な世界へと足を踏み入れていきます。

・ニコチンと少年
・Ω(オメガ)の聖餐(せいさん)
・無垢の祈り
・オペラントの肖像
・卵男(エッグマン)
・すさまじき熱帯
・独白するユニバーサル横メルカトル
・怪物のような顔の女と溶けた時計のような頭の男

「ニコチンと少年」は題名がしゃれですが、空恐ろしくも気味が悪い傑作。
「オペラントの肖像」はどんでん返しがあって、推理小説風でおもしろい。
表題作は、実は、一連の収録作の中では、まだ「まとも」な話(設定は独特
ですが)と言えます。

夢明氏の作品は、一度とりこになると、クセになるような、そんな
毒と夢想を含んだ血肉と供物を含んだ、魅力的な「闇」の小説です。
読者は、自分でも気がついていない、自らのどす黒いリピドーを、まるで
鏡に映った自分の姿を見ておののくがごとく、新しい発見にたじろぐ可能性
大です。
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