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独断流「読書」必勝法 (講談社文庫)
 
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独断流「読書」必勝法 (講談社文庫) [文庫]

清水 義範 , 西原 理恵子
5つ星のうち 4.0  レビューをすべて見る (13件のカスタマーレビュー)
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商品の説明

内容説明

清水&サイバラのコンビが名作をブッタ斬る『ロビンソン・クルーソー』から『伊豆の踊子』『金閣寺』まで、古今東西の名作、傑作と呼ばれる小説を、清水義範&西原理恵子のコンビが独自の観点で爆笑評論。

内容(「BOOK」データベースより)

『坊っちゃん』『ロビンソン・クルーソー』『伊豆の踊子』『ハムレット』『罪と罰』―。文学史に燦然と輝く20作品を、シミズ博士のウンチクとサイバラ画伯の過激なマンガで大胆に解釈する。名作を読まなくても楽しめる、新機軸のブックガイド。清水義範が選ぶ泣ける物語ベスト10、王道ミステリーベスト10も収録。

登録情報

  • 文庫: 384ページ
  • 出版社: 講談社 (2009/5/15)
  • 言語 日本語
  • ISBN-10: 4062763591
  • ISBN-13: 978-4062763592
  • 発売日: 2009/5/15
  • 商品の寸法: 14.8 x 10.6 x 2 cm
  • おすすめ度: 5つ星のうち 4.0  レビューをすべて見る (13件のカスタマーレビュー)
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形式:単行本
この本は、清水義範&西原理恵子による「世の中の色んなことを、面白おかしくかつ分かりやすく紹介しましょう」というシリーズの新作で、国内外の名作文学を紹介したブックガイドである。理科・社会・算数・国語・雑学ときて、今度は文学ガイドだ。

この二人の手口は昔から変わらない。まず、清水氏が題材を常識的見解の立場から分かりやすく説明し、読者に「難しそうなテーマだったけど、そんなに難しくないかも」と思わせる。その上で西原氏が題材を罵倒するかのような漫画を描き、、読者を「サイバラに罵倒されちゃうような事だったのね」と笑い飛ばさせてくれる。こうして読者は難しそうなテーマを笑い飛ばしながら理解できる。理解できないぐらい難しい話は、サイバラが「わかんねーよこんなもの」と書いてくれるので安心だ。面白くてタメになるのが清水&西原シリーズの特徴だ。

では今回の名作ブックガイドはどうだろう。清水氏はいつものように敬遠しがちの文学作品を分かりやすく説明してくれる。「ロビンソン・クルーソーは経済小説」「ハムレットはマザコンという言葉がない時代に、マザコンの心理を描いたのが凄い」「罪と罰は描写がねちっこいけど、テーマ性を意識せずに犯罪小説として読むと面白い」といったようにだ。ただ清水氏が「名作と言われているけど、そこまで面白くないよね」と思っていそうな作品の回は、その分かりやすさが半減している。「つまらない」と言い切らずに、面白さを探そうとするあたりが良識的だとは思うが、その分まどろっこしい。

だがサイバラは違う。つまらない作品はつまらないと書いてくれる。特に「谷崎を渡辺淳一みたいなもの」と斬り捨てたり、「ちんたら小説を現代人が読む必要はない」と言い切ってくれたりした点が嬉しい。サイバラの暴走はそのレベルで留まらない。本当にどうでもよい作品の回では、書評漫画であることを放棄し、関係ない話をするのだ。描かないことで作品のどうでもよさをアピールする。まさに「スルー書評」だ。『好き』の反対概念は『嫌い』ではなく『どうでもよい』と言われるが、まさにどうでもよい扱い。

このスルー書評という技は、一般的な書評の場では難しい。なぜなら題材として取り扱った時点でスルーできていないからだ。その点、清水氏が持ち込んだ文学作品を、サイバラが自分で選んだわけでもない作品を扱うからこそ、このスルー書評という芸ができたのだろう。
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9 人中、9人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
形式:単行本
 清水義範と西原理恵子の無理矢理コンビ?による新作。このコンビなので、小学校の教科シリーズ(「おもしろくても理科」以下全7冊)かと思うと、そうではないのね。
 新シリーズ?ということは、このコンビはこれからも続くのかな(ちょっと期待)。

 内容的には、古今東西の名作文学を、シミーズ博士こと清水義範が解説し、サイバラこと西原理恵子のパワフルな1頁マンガが随所に挿入されるもの。このスタイル自体は、小学校の教科シリーズと同じ。
 清水義範の解説はつまり「書評」で、書評をうまく書くのは至難の業なのだが、そこはさすがシミーズ博士、客観的な評価と個人的意見をうまく織り混ぜて、要領よく解説してあり、その意味では非常に明快、読んで楽しくためになる、おトクな本だと思う。
 ただ、彼の書評を読んで、紹介された元の本を読みたくなるかどうかは、別の問題かもしれない(私、個人的に心身の調子が悪く、難しい本に「挑戦」する気力が今はないので、その点は何とも言えない)。
 でも逆に、元の本を読んでいなくても、説明おじさん・清水義範の名講義として、それなりに楽しめるのは確か。

 サイバラの漫画は、最近は「毎日かあさん」などでやや一般受けする方向へ行った感じもあったが、本書では再びパワー(下ネタも)全開、本文を圧倒するインパクトがある。あの漫画はアホなことを書いているようでいて、実はかなり高い基礎教養に裏打ちされていることがよくわかる。
 
このレビューは参考になりましたか?
8 人中、8人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
形式:単行本
作家・清水義範と漫画家・西原理恵子が贈る、名作文学ブックガイド!

清水先生の解説は、作品が成立したころの時代背景や書かれた当時の

作家の立場に丁寧に触れているのですんなりわかりやすいし、

西原さんの漫画は、そんなの知るか!という感じで好き勝手書いてるようで、

その作品の本質(といってもテーマとかじゃなくて、実際に読んでて感じられる

いやらしさとか気持ち悪さとか読者がとらえる本質、みたいなもの)を、

あっさりとひとことやひとコマで言い切ってしまうのがお見事。

「坊ちゃん」の中で、漱石自身は主人公の坊ちゃんじゃなくて赤シャツの

モデルだったとか、「ガリバー旅行記」の最終章は、「家畜人ヤプー」風の

かなりブラックなお話だったとか、清水先生の文学ウンチクにうなずきつつ

「伊豆の踊り子」の学生さんを「ストーカー」、ガリバーの旅行記については

「体中を小人がはいずりまわる→覚せい剤 巨人が襲ってくる→シンナー

空を人が飛ぶ→LSD 馬が人の言葉をしゃべる→電波」と言い切っちゃう

西原さんの素っ頓狂に見えて実は説得力のあるマンガに大きくうなずきつつ

読みました。そーか、ガリバーの「旅行」って、トリップだったのか(笑)!

他にも、「金閣寺」「細雪」「谷間の百合」「罪と罰」などなど、東西おりまぜて

タイトルと作者名は知ってるんだけど読んだことないよーという小説を

たくさんとりあげてくれているので(しかもありきたりじゃないツッコミつきで!)

ちょっと読んだあとは賢くなった気分にも浸れます。ちょっと前に流行った

「あらすじで読む文学」とは全然違います(あれは読書しないで知ったかぶりするためだけの

ものとしか思えないんだけど、この「必勝法」は、ストーリーを知るためでは

なく、作家が何を言いたかったか考える、という意味ではとってもまじめに

文学に取り組んでると思いました)。すばらしい文学漫才の誕生です!
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