新聞でこの本の紹介を読み、面白そうだと思って購入しました。
ただ予想とはぜんぜん違う話でした……。
奇矯な作家をとりまく住人たちの、ドタバタコメディのような話を想像していたのですが、実際はかなりシリアスな話で……いや、やっぱり相当デフォルメされた異常な話ではあるのですけど、創造というものについて考えさせられ、とても切ないキモチになりました。
実際、本を書く苦しみってこんな感じなんじゃないでしょうか。実際に体を切っているとかじゃないですけども。
この作家のファンの青年がつきあっていた女性のモノローグが一番やるせなかったです……。
ファンの青年が作家の部屋に忍び込んで、「なんて安っぽいんだ!」と叫ぶ場面、ものすごく面白かったです! ここだけは大笑いしました。安っぽいんだけど愛しくて仕方ないという気持ち、いいですね。こんなファンに巡り会ってしまった作家って、幸せなのか不幸なのか……。