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独居45
 
 

独居45 [単行本]

吉村 萬壱
5つ星のうち 4.0  レビューをすべて見る (5件のカスタマーレビュー)
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商品の説明

内容(「BOOK」データベースより)

くたびれた一戸建て(平屋・貸家)に引っ越してきた男(45歳、作家、独居)。やがて、夜となく昼となく呻き声・悲鳴・絶叫が漏れ、屋根には血塗れの全裸女(マネキン)と巨大な赤剥けの手(粘土細工)が据えられ、はては探検を仕掛けた小学生が…。眠ったような町の住人―自殺しそこなった老人、うつの主婦、つやつや教信者の理髪店主、鳥インフルエンザにおびえる会社員等々と独居男がくりひろげる阿鼻叫喚のご近所狂詩曲。

著者略歴 (「BOOK著者紹介情報」より)

吉村 萬壱
1961年愛媛県松山市に生まれ、大阪で育つ。京都教育大学卒。東京都、大阪府の高校教諭を務め、現在支援学校勤務。2001年「クチュクチュバーン」で第92回文學界新人賞、03年「ハリガネムシ」で第129回芥川賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

登録情報

  • 単行本: 195ページ
  • 出版社: 文藝春秋 (2009/9/25)
  • ISBN-10: 4163281800
  • ISBN-13: 978-4163281803
  • 発売日: 2009/9/25
  • 商品の寸法: 19.2 x 13.6 x 2 cm
  • おすすめ度: 5つ星のうち 4.0  レビューをすべて見る (5件のカスタマーレビュー)
  • Amazon ベストセラー商品ランキング: 本 - 550,281位 (本のベストセラーを見る)
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4 人中、4人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
By ふわふわねこ VINE™ メンバー
形式:単行本
新聞でこの本の紹介を読み、面白そうだと思って購入しました。
ただ予想とはぜんぜん違う話でした……。

奇矯な作家をとりまく住人たちの、ドタバタコメディのような話を想像していたのですが、実際はかなりシリアスな話で……いや、やっぱり相当デフォルメされた異常な話ではあるのですけど、創造というものについて考えさせられ、とても切ないキモチになりました。

実際、本を書く苦しみってこんな感じなんじゃないでしょうか。実際に体を切っているとかじゃないですけども。

この作家のファンの青年がつきあっていた女性のモノローグが一番やるせなかったです……。

ファンの青年が作家の部屋に忍び込んで、「なんて安っぽいんだ!」と叫ぶ場面、ものすごく面白かったです! ここだけは大笑いしました。安っぽいんだけど愛しくて仕方ないという気持ち、いいですね。こんなファンに巡り会ってしまった作家って、幸せなのか不幸なのか……。
このレビューは参考になりましたか?
3 人中、3人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
形式:単行本
 バッハを聴き、レギュラーコーヒーを飲み、自分自身の体を傷つけるときも清潔を心がけ、かなり変人ではあっても自分の生活と信条を守っていた作家とそれを取り巻く人々がどんどん変化していく様は恐ろしい。多少の視覚的や嗅覚的な迷惑はあっても人に対して何ら暴力をふるうこともなく、淡々と自分の生活を続けているだけの作家に対し、「気持ち悪い」とか「普通でない」ことを排除しようとする力が集まり、群衆になっていくことで一層過激になり、攻撃をすることを英雄視すらしてしまう群集心理が、気持ち悪いけど面白く書かれている。
 変だけどちょっと愛すべき?作家が次第に自分自身を切り刻みどんどん狂気的になっていくのは、狂信的な若者が原因だったのかなと思うと、この若者が憎らしくなってくる。 
 作家自身の様子をいろいろな人の視点で少しずつ増やしながら次第に全容が見えてくる描き方は、何も無い日常から少しずつ町の様子がおかしくなっていくことと相まって読み手にとってわかりやすい。屋根の上のマネキンは、作家が小説「女」を書くために一種の実験的なことをしていたのであれば、いろいろな小説のいろいろな作家の方々は小説を書くためにどの程度の実験?などをしているのかと少し想像して興味深い。
このレビューは参考になりましたか?
現代の異才か 2010/11/8
形式:単行本
デビュー作品以来、読み続けている。
エログロナンセンスな世界観は強烈な毒気で、好みの分かれる。
しかしただ単に嫌悪感では終わらない風格があるのが吉村さんの凄いところ。
文体も癖になる。本作も期待以上の出来で、満足しました。
このレビューは参考になりましたか?

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