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狩場(カリヴァ)最悪の航海記
 
 

狩場(カリヴァ)最悪の航海記 [単行本]

山口 雅也
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商品の説明

著者略歴 (「BOOK著者紹介情報」より)

山口 雅也
神奈川県横須賀市生まれ。早稲田大学法学部卒業。1989年『生ける屍の死』でデビュー。のちにこの作品は「このミステリーがすごい!」誌で1988年から1997年までの十年間のベスト1に選出される。95年『日本殺人事件』で第48回日本推理作家協会賞を受賞。厳密な論理構成の本格ミステリから、パラレルワールドSF、ユーモアミステリー、ジュヴナイル小説など、幅広い作風の作品を発表する(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

登録情報

  • 単行本: 405ページ
  • 出版社: 文藝春秋 (2011/09)
  • ISBN-10: 4163808906
  • ISBN-13: 978-4163808901
  • 発売日: 2011/09
  • 商品の寸法: 19.5 x 14 x 3.6 cm
  • おすすめ度: 5つ星のうち 4.0  レビューをすべて見る (1 カスタマーレビュー)
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 本格ミステリの名手、山口雅也氏の久々のノンシリーズで、帯に―ガリヴァー旅行記』幻の続編!?―とあったので手を伸ばす。

 『ガリヴァー旅行記』といえば、小人の王国(リリパット)や巨人の王国(ブロブディンナム)で知られるが、原著が発表された18世紀のイギリスでは、痛烈な社会風刺文学として問題視され、著者無断の改変が何度も行われたという曰くつきの一冊なのだ。(沼正三の長篇SF・SM小説『家畜人ヤプー』は『ガリヴァー旅行記』の第4篇「フウイヌム国渡航記」に登場する野蛮な種族ヤフーにインスパイアされたとか。ちなみに検索エンジンのヤフーはこの名からとられた)

 本書では扉のあとに著者名としてレミュエル・ガリヴァーの名が記され、プロローグには「ガリヴァー船長より従兄シンプソンへ宛てた第二の書簡」。続いて本書編纂者のダブリン大学主任教授、ジョアンナ・ウィストによる註と解説が配され、のっけから二重三重のトリッキーな偽書仕立となっている。

 アナグラムからKANNONZAKI(観音崎)ではないかと推測される場所(註より)にガリヴァーが上陸したのは1709年のこと。ガリヴァーと発音が近い狩場(カリヴァ)という側用人の案内で、時の将軍綱吉にガリヴァーは謁見し、二人は密命を帯びた南洋への航海へとでかけることになる。

 船上で起こる裏切りと海賊との戦い。いずれにも徳川幕府内部とヨーロッパの植民地争いが絡んでいて事態は二転三転。後半には「ジュラシックパーク」ばりの恐竜との戦いもあり、「未知との遭遇」ありのエンタメ要素満載で存分に楽しめました。できることならモンティ・パイソン関係者による実写化希望! もし実現するなら、バグパイプで恐竜と戦う侍を今はなき、ジョン・ベル―シに演じて欲しいなどと妄想が膨らみました。

 ちなみにスウィフト著の本家『ガリヴァー旅行記』にも、ちゃんと日本上陸の記述はあるようです。

 
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