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狩りの風よ吹け (ハヤカワ・ミステリ文庫)
  

狩りの風よ吹け (ハヤカワ・ミステリ文庫) (文庫)

スティーヴ ハミルトン (著), Steve Hamilton (原著), 越前 敏弥 (翻訳)
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商品の説明

内容(「BOOK」データベースより)

30年ぶりの再会だった。私立探偵アレックスのもとを訪れたのは、かつてバッテリーを組み、共に一流のメジャーリーガーを夢みた親友だった。その夢を捨て、音沙汰のなかった彼が、昔の恋人の捜索を依頼してきたのだ。アレックスは旧友のために彼の最愛の女を追うが、まもなく何者かに暴行を受け監禁される…やがて明らかになる悲劇的な真相とは?雪解けの水のように清らかな感動があふれる、現代ハードボイルドの収穫。


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Alex McKnight, the burned-out former cop turned PI of Steve Hamilton's Edgar Award-winning first novel, A Cold Day in Paradise, was a promising catcher who never quite made it to the majors. But his old teammate Randy Wilkins did, for one game with the Detroit Tigers that effectively ended the pitcher's career. What Randy can't forget about that game was the beautiful young woman he met the night before he blew his future in professional sports. Over two decades later, he's come to McKnight to track down the mysterious Maria, whose memory still haunts him. The trail is pretty cold after all these years, but Alex manages to get a line on Maria's relatives, who aren't exactly thrilled to make his acquaintance. In fact, they're downright hostile when Alex finds them in a small Michigan town, and he just barely escapes with his life. But he perseveres, and ultimately makes his way to an even smaller resort town, where the natives are almost as unfriendly. The police chief is so hostile to Alex's efforts that he quickly realizes someone else is on her tail, and that there's a good reason she's been hiding out for so long. Not only that, when someone shoots Randy and almost kills him, Alex is in for another nasty surprise. His old friend isn't who he seems to be, and Alex himself may be the victim of exactly the kind of scam Randy's been running since he left the majors.

Hamilton has a well-developed sense of place, and he's good at exploring the complexities of his protagonist. But it's Randy the reader wants more fully realized, even after the mystery is solved and Alex makes a beeline back to Paradise. This is a taut, well-written thriller that fulfills Hamilton's promise as a writer to watch. --Jane Adams
--このテキストは、絶版本またはこのタイトルには設定されていない版型に関連付けられています。


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5つ星のうち 3.0 アレックス・マクナイトらしい一作, 2002/7/21
本書、「狩りの風よ吹け」はデトロイトの警察官時代にうけた銃弾がいまだに心臓のそばに残っている私立探偵アレックス・マクナイトのシリーズ三作目にあたる。もっともマクナイトはこの稼業にちっとも熱心ではなく、相棒のリーアンがいつのまにか”プルーデル=マクナイト探偵事務所”というホームページをつくっていることを聞かされて驚くほどである。そのホームページを見たかつての友人が訪ねてきたことから事件は始まる。

30年前にバッテリーを組み、ともにメジャーリーガーを目指した親友ランディー・ウィルキンズが突然アレックスのもとを訪ねてきた。ランディーがデトロイト・タイガースに昇格したときに10日間だけつきあった恋人マリアを探し出してくれという依頼だった。その動機に疑念をいだきながらも、アレックスは30年前の親友ランディーをともなって、警官時代の忌まわしい記憶の残る街、デトロイトへと出向く。しかし、マリアの消息も途中で立ち消えになり、調査を断念したアレックスとランディーはデトロイトで別れる。しかし、翌日アレックスのもとにオーカス・ビーチという小さな町の警察から電話がかかる。ランディーが撃たれて、重体だという。いったい、別れたあとに何があったというのか。そして、この事件にマリアは関係しているのか・・・。

前作「ウルフ・ムーンの夜」でもそうだったように、アレックスはもっぱら殴られ役と狂言回しの役割で、周囲の人々によって事件は進展していく。やがて、アレックスの知らなかったランディの30年間やマリアの素性が明らかになっていく、という筋書きだが、いささか玉虫色の結末で消化不良の印象は拭えない。メジャーリーガーを目指して挫折した記憶、警官として人生の裏表をみた経験、そして銃撃を受け同僚を死なせた悪夢、そんなデトロイトでの過去にどっぷり浸った中年アレックスの姿がもともと本書の狙いなのかもしれない。そのせいか、本国アメリカのアマゾンの書評でも評価がわれているようだ。

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5つ星のうち 4.0 ストライク・ゾーン!, 2002/7/22
アメリカの人たちは野球が大好きなのだ。大リーガーにものすごい敬意を払う。そういう「超人」たちに古き良きアメリカの持つ、道徳心や男らしさや強い意志を具現してもらいたいーゆえに作家達はこぞって「元」大リーガーたちを主人公にした小説を書く。

スティーヴ・ハミルトン描くアレックス・マクナイトも元マイナー・リーグのキャッチャーあがりの私立探偵だ。そこへおよそ30年ぶりで昔の相棒ーサウスポーの投手が突然現れる。彼はずっとアレックスとコンビを組んでいたのだが、1試合だけメジャーに昇格した試合で滅多打ちに会い、その後は音沙汰がなかった。その彼の依頼とは、昔の恋人を探して欲しいーと来ればストーリーの半分はできたも同然。いやそれは言い過ぎかもしれないが、元大リーガーの思いを馳せる読者に「友情と勇気と信頼の物語」だーと印象付けるのにはじゅうぶんだろう。加えてこのシリーズは3作目ー主要人物の設定もこなれてきている。序盤の2人の珍道中だけでも読んでいてわくわくする。

そこまでは快調で、ストーリーも意外な展開を見せるのだが、いかんせん彼らの設定に比べると多少の陳腐さは否めない。地元を離れているので、シリーズものの強みもじゅうぶんには生かしきれていない。それでも彼らの一筋縄ではいかない結びつきが不自然さを打ち消して余りある。スポーツ系の話を書かせるとアメリカの作家はほんとうにうまい。とても楽しめた。

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