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狗神の花嫁【キャラ文庫】
 
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狗神の花嫁【キャラ文庫】 [文庫]

樋口美沙緒 , 高星麻子
5つ星のうち 4.4  レビューをすべて見る (7件のカスタマーレビュー)
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o o o o o o o o o o o o o o o o o o o o o o o o o o o o o o o o o o o o o o o o o o o o o o o o o o o o o o o o o o o o o o o o
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商品の説明

内容紹介

「命を助けてやる代わり、20歳になったら迎えに行く」──雪山で遭難した10歳の比呂にそう告げたのは、山を治める九尾の狼。絶対夢だと思っていたのに、10年後、現れた狗神は比呂を強引に拉致!! 神気が弱まり、人間の精気を喰って力を保つ狗神に、「貴様ごとき好きで伴侶にすると思うな」と無理やり抱かれてしまい!? 昼は美しい銀狼、夜は傲慢な捕食者の男に変貌す る神との、恋の御伽草子

登録情報

  • 文庫: 290ページ
  • 出版社: 徳間書店; 文庫版 (2012/1/27)
  • 言語 日本語
  • ISBN-10: 4199006524
  • ISBN-13: 978-4199006524
  • 発売日: 2012/1/27
  • 商品の寸法: 14.8 x 10.6 x 1.8 cm
  • おすすめ度: 5つ星のうち 4.4  レビューをすべて見る (7件のカスタマーレビュー)
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カスタマーレビュー

最も参考になったカスタマーレビュー
35 人中、32人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
By りこ
ファンタジックな「嫁取りもの」。
普段はあまり好んで読まないジャンルなのですが、作者が樋口美沙緒さんということで、よもやハズレはなかろうと買ってみました。

いやもう、ハズレどころか・・・。私には大当たりでした。

10歳の時に雪山で遭難し、狗神に命を救われた比呂。
その見返りに、20歳になったその日に狗神に強引に攫われ、衰えた狗神の神気を保つために伴侶として無理やり抱かれることに。
その理不尽な行為への怒りと、病に倒れたたった一人の肉親である祖母の安否が気がかりで、反抗的な態度を取る比呂と、「裏切り者の人間め」と比呂には身に覚えのない言葉を口にし、苛立ちをあらわに比呂を抱く狗神。
祖母のもとへ帰るためには、狗神本人ですら忘れてしまった彼の真名を当てる以外なく、見当もつかない比呂は悶々とするばかり。
しかし狗神の眷属である藤と茜の話を聞いたことで、比呂は狗神の気持ちを知りたいと思うようになり、そんな比呂に狗神は戸惑った様子を見せながらも、頑なだった二人の関係に小さな変化が現れます。

そんな中、突如現れた放浪の神、八咫(やた)と、その連れの鈴弥。
なんと鈴弥は50年前、狗神の伴侶だったこともある人物で、この二人が良くも悪くも物語を動かすきっかけになります。

八咫にそそのかされての逃亡劇。
そのさなかに知らされた祖母の死をめぐる、狗神との確執。
狗神をなじる比呂を見かねた藤が涙ながらに告げる狗神の真の姿。
それを知り、これまで相手を理解しようと努力することをしなかった自分に気づく比呂。
再び歩み寄る二人、しかしそこに影を落とす鈴弥の存在。
そしてその鈴弥がきっかけとなって訪れるさらなる試練―――。

あれよあれよと思う間もなくくるくる変る展開に翻弄されっぱなしでしたが、それでいて雑多な印象を受けないのは、やはり樋口さんのストーリー構成の緻密さゆえでしょうか。
その流れの中で、狗神の神力が衰えた原因、人間を裏切り者と呼ぶその理由も明らかになっていきますが、その書かれ方も非常に巧みで、狗神の抱える苦悩がストレートに胸を打ちます。

現代では忘れがちな、神への畏れと信仰。
神を信じ、敬い奉ることで、神からも愛され守られるという、昔の日本では当たり前だった精神世界。
狗神と比呂の関係は、まさにその象徴のようです。

最後、幾多の苦難を乗り越えようやく想いを通じ合わせた幸せそうな二人に安堵すると同時に、日本に数多いる八百万の神様たちについ手を合わせたくなってしまった自分は、相当このお話に感化されてしまったようです。

もちろんラブストーリーとしても秀逸で、Hシーンも充実。
文章も読みやすいし、イラストも美麗です。
全力でお勧めします。

以下下世話な余談ですが…。

終盤、二人が愛し合う際に狗神が比呂に施した狼の神ならではの愛撫テク(?)がかなりそそります。
樋口さんの既刊、「愛の巣へ落ちろ!」の際の攻めのプレイを彷彿とさせますね。あの時の興奮がよみがえりました(笑)。

それから今回、いわゆる作家買いということになりますが、もし作者が樋口さんじゃなくとも、書店でこの本のオビを見たとたん、購入してしまった可能性大です。
狗神のとあるセリフがキャッチコピーとして使用されているのですが…心臓わし掴みにされました。
本文で通して読むとそれほどでもないのに、その部分だけがクローズアップされるとこんなにもインパクトがあるとは…びっくりです。いや、私だけかも知れませんが。

気になる方はぜひ、直接お手にとってご確認を。
このレビューは参考になりましたか?
15 人中、14人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
By にっか・ぼっか トップ500レビュアー
Amazonが確認した購入
狗神って、神様なのに結構人間ぽいんだなぁ。
ちゃんと怒ったり、嫉妬したり、喜んだり、悲しんだり、考えたりするんだぁと思ったら・・・。
人間(比呂)の写し鏡でもあったのですね。
時の流れと共に、人間のエゴや、過疎化、現代化等で神様を忘れていってしまうのは、私達にも思い当たる節がありまして、狗神の傷ついた姿や嘆きや怒りが、目に耳に痛かったです。
結構、現代の人にとって、神様との関係が(お正月や結婚式以外)どんどん薄れていっているので、ここらで考えなくてはならない深い話かもしれません。

話的には、山あり谷あり・・・でかなり楽しめました。
前半は、比呂が情緒不安定だし、狗神は怒りっぽいし・・・で暗かったけど、後半は甘アマでちょっと当てられ気味でしたし。。。
最後の方では、もう涙が出てくるほどせつなくて良かったです。

そして、この話での私の秘かなツボは、藤と比呂が仲がいいと狗神が拗ねたり嫉妬したりするところと・・・その姿を見た時の藤の狗神への対応でした。(いじわるっぽくていいわぁ)
茜も可愛いくていい子だし・・・。

ファンタジーものがお好きな方は、是非・・。
このレビューは参考になりましたか?
30 人中、25人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
By chobi2004 VINE™ メンバー
何かの代償に神の花嫁になる、大人になったら迎えに来る、という
お伽話をモチーフにした現代ものファンタジーです。
主人公・比呂は早くに両親を亡くして祖母と二人暮し。生活のために
進学を諦めて働いていましたが、融通がきかない性格が仇となって
社会でうまく立ち回れず、せっかく決まったバイト先もクビになって
しまったり、開発のための土地買収に巻き込まれて強硬に立ち退きを
迫られていたり、幸せ薄い設定。しかも、祖母が具合が悪くなって
救急車を待っている間に二十歳になって、狗神が迎えに来てしまう…。

比呂は自分が原因で父親を雪山で遭難させてしまい亡くしています。
さらに比呂が神域に攫われている間に、祖母は比呂のことを気にかけ
ながら息を引き取っていました。
肉親を失い、自分がいない間に土地も人手に渡り、恋愛の部分で
切ないというより、前半の主人公の不幸度の高さに切なくて泣けます。
(祖母の死をあとで知った主人公の描写シーンは、可哀相過ぎて涙が
とまらない…)

何もかも失って一度ぬけがらのようになってしまった比呂は、
狗神にも、比呂を心配してくれる狗神の眷属たちにも、つらく当たっ
てしまいますが、あることに気付いてから、自分に次々起きるつらい
ことに頭が一杯で見落としていたことがたくさんあったと気が付き
はじめます。
自分を騙し、話も聞いてくれないと思っていた相手が実はそうでは
なかったり。
バイト先の元同僚で嫌なやつだと思っていた地元の有力者の息子が、
祖母を亡くした比呂に親切にしてくれたり。
相手にも色んな事情があったのだということが、相手の気持ちを考
えることができたら分かることに自分は気がついていなかったのだ
ということが、雲が晴れるように分かっていきます。
「自分の心次第」―――2011年3月の震災直後に流れたACのテレビ
CMで、自分の言葉や態度がそのまま相手から返ってくるというのを
表した金子みすずの『こだまでしょうか』という詩が流れましたが、
それと同じものを感じました。

傲慢で話が通じないと思っていた狗神が実は純粋であったと気付いて
から、狗神と比呂の関係も劇的に変化します。お互いを思いやり、
優しく接することができるようになって、後半は恋愛モードに。
最初は攫われてきて無理矢理で、行き違いやツラい反発があり、
紆余曲折もありますが、最後はハッピーエンドです。
ハッピーエンドになって心底ほっとしました。気の毒な設定だった
主人公の比呂には、今後ずっと幸せであって欲しいと願ってやみま
せん。中盤までが割とヘビーな不幸の連続で、甘々な時間が描かれ
ている部分がけっこう短い感じなので、その後を描いた甘々なお話を
是非読みたいです…。

余談。ふらりと現われては周りを巻き込みかき回していく八咫の神と
いうのが伴侶とともに出てくるのですが、この人たちが実は一番の
トラブルメーカーだった気がします(いわゆるトリックスター)。
憎めない風に描かれていますが、よく考えたらあれもこれも、この
2人のせいじゃん…? ちょっと(かなり)腹立たしい。
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