女校怪談シリーズ3作目。回を重ねるごとに映画の作りが巧くなって行く
このシリーズ。一連の韓国ホラーと違い、このシリーズは少女達の
思春期のアンバランスな心の暴走を中心に描き、怖さより切なさを
前面に押し出していて、昔の小説『花物語』なんかに通じる情緒があります。
一作目は、今見るとチャチであまりお勧め出来る作品ではありませんが
二作目『少女たちの遺言』から、一気に世界観を確立して来ました。
三作目となる本作は、女優の質、恐怖度共に
前作をはるかに凌ぐ出来なのですが、個人的に惜しいのが
邦題のセンスの悪さと、叙情的な雰囲気が前作より劣っていた事。
その分ホラー度が増しているので、悪い事では無いのですが
『少女たち-』で描き切った、思春期の少女の透明感を
途中までせっかく上手く継承しているのに、
あともう一つの所で投げ出してしまった感のあるところが
残念でたまりません。
主人公の一人(本作で一番魅力的だった女優)が、かなり早い段階で
画面から消え、後半はキョンシーみたいなメークでしか
出てこないところとか、凄くもったいない。
『少女たち-』で印象的だった美しい音楽も、本作に足りない
要素だったように感じます。
とは言え、このシリーズの世界観は本当に魅力的なので
今後も作り続けていただきたいと、切に願いますね。