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狂気の歴史―古典主義時代における
 
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狂気の歴史―古典主義時代における [単行本]

ミシェル・フーコー , Michel Foucault , 田村 俶
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登録情報

  • 単行本: 649ページ
  • 出版社: 新潮社 (1975/02)
  • ISBN-10: 4105067028
  • ISBN-13: 978-4105067021
  • 発売日: 1975/02
  • 商品の寸法: 20.6 x 14.2 x 4.2 cm
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9 人中、6人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
なし 2011/9/2
20世紀は、イデオロギーを問わず大量虐殺を経験しました。
我々(特に欧米人)は啓蒙の先端を走っていたのではないのか?
なぜこんなことをしてしまったのか。
フーコーは、この現実を受け止め、

「われわれは皆、狂ってる」ないし「狂気を十分に残している」

と判断せざるえなかったのだと思います。

そしてフーコーは、言語に尽くしがたい大量虐殺を真摯に受け止め、
自分たちはいったどこで間違えてしまったのか、という問題を突きつめようとし、
それをこの『狂気の歴史』でまず明らかにしたのだと思います。
もちろんこのような意図は同書の序論にもありません。
いわば、同書のさらなる文脈はこうじゃないかと思うわけです。

さて、フーコーは、その発端を、
輝かしい理性の勝利の時代とされる17世紀(新古典主義の時代)の後半の
「狂人の画一的な監禁」、に見出します。
そして、その原因の探求にも力を注ぎます。
その時代に狂人の扱いが一変することを明らかにするため、
本書は「狂気の歴史」を描いたわけです。
ただ、狂人への対応が間違っていたことが最終的な問題ではなく(もちろん問題ですが)、
真の問題はそのときの理性のあり方であり、
それが現在まで引きずられていること、だと思います。

本書は、細かい活字の二段組みで600ページを超える大冊ですが、
これはこの問題の解明に向けられたフーコーの情熱を表しています。
権力を糾弾せず、政府や大企業に批判の矢を向けることもなかった
フーコーが、サルトルの後継者のような知識人とみなされたのも、
彼のこういった根本的な姿勢のためでしょう。
右だ左だということに本質的な問題を見ていなかったのです。

この本では、フーコー思想のキーワード(知、権力、主体、等々)は、
まだ前面に出てきませんが、それらがどういった文脈で捉えられているのか、
ということがよく見えてきます。もともと歴史家的側面の強い方ですから、
いつくかの概念だけに彼の思想を分解することはあまり賢明ではないと思います。

※なお「狂人」は差別用語ですが、本書で使用されているため、
この感想文でも使用させていただきました。
このレビューは参考になりましたか?
36 人中、16人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
By amazon
 フーコー最初の主著。フーコーは常に先行する著作を位置づけて後続の著作を書いているので、フーコー理解にはまず最初にこれに取り付くのが順当ではないかと思われる。
 「テキストの外部には何もないと教え込む教育学」だとしてデリダを批判して決定的決裂を迎えた補遺がある。
このレビューは参考になりましたか?
52 人中、20人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
2006/4/15
フーコはオレが学生時代感じていたもやもやしていて言語化できなかった気持ちを多くの著作で代弁してくれた。僕には言語化するだけの知恵と明晰さが無かった。フーコーもドルゥーズも痛みを知ってる人たちで、ずっと日本の知識人なんかより身近に感じる。難しい本だけど、頭で考えすぎないで感じてほしい。
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