乱崎凶華率いる乱崎家の面々が織り成す、馬鹿馬鹿しくも温かい「狂乱家族日記」も今回の番外9冊目でとうとう終わりとなります。
アニメDVDのおまけブックレットに収録されていた「ヴァネッサ=エルの純情」は私のようにDVDを買ってない者には有り難いし、FBOnlineに掲載された「賽も人生も投げられた!」と共にドタバタと騒がしい中にほのぼのとした家族の触れ合いがあったりして十分楽しめる内容でしたが、やはりこの本を読む最大の目的は、本編の最後の最後で赤ん坊として登場した、鳳火と凶華の子供・十周年(ディケイド)と他の狂乱家族の10年後を舞台にした「狂乱家族だった、僕たちへ」でしょう。
まあ何せ、ただでさえ凶華の子ですし(鳳火の影響は無視しても責められますまい?)、外見から考えても、凶華に似て尊大で、凶華に似て身勝手で、凶華に似て目的の為なら周りの迷惑を考えず行動する狂乱の申し子のような子供を想像してましたが、1ページ目からそのイメージは陥落。あまりに常識を外れた家族に育てられた反動で狂乱騒ぎを忌避し、平凡な小学生を目指す姿に、「まあそうなってもおかしくないかな」とあっさり納得してしまいます。
それでも他の人間と同じように、家族は選べませんし、生まれ持った宿命も同様で、特にあの子の場合はある意味世界の危機にも繋がりかねないわけで、そうした諸々にしっかり向き合う姿はやはり狂乱家族の一員だなと思いました。ちなみに乱崎家の面々以外のキャラクターの10年後も見られるのでその分お得ですし、更には狂乱家族の会話を描いたオマケ番外も収録されているのでこれまたお得と来ていますから買いですよ!