日日日先生の小説「狂乱家族日記」はいよいよ次回からラストエピソードのようですが、それに先だって番外6冊目が出ましたので読みました。
今回は本編における裏社会編の舞台だった帝都最大の繁華街・正夢町を中心に書かれてますが、収録されているのはその裏社会編の前のエピソードなのでご注意下さい。と言ってもこれを読もうという人の大半は分かっているでしょうけど。
で、収録されている話ですが、そのずれまくった感性と行動で凶華達とは違った方向で私達に強い印象を与えてきた、つぶらさんこと湿沢つぶらの初登場となる「屍体処理屋のつぶらさん」、本編・番外を通して作品中屈指の男前であるあのキャラクターの過去を描いたハードボイルドもどき(何故もどきなのかは実際に作品を見れば分かります)「二十六時に遊びにおいで」、これまで色々なキャラクターが番外で語り手を務めてましたけど、流石に犬は初めての「名犬ミミックと山羊座事件」、ストーリーそのものよりもあの灰谷先生が結婚していたことの方が驚きだった「羊さんの沈黙」、そして正夢町関係者でほとんど唯一と言って良い普通の人間・桂林道と、ミルカトピのほんわかまったりした関係のその後を描いた書き下ろし「あなたを月につれていくから」の5編です。
以前から本編などで正夢町の場面を読んでいて、菊地秀行先生の魔界都市シリーズに雰囲気が似てるなと思ってましたけど、今回のあとがきで日日日先生も読んでいるようですね。でもまあ狂乱家族日記ですから、影響を受けてはいても結局はギャグになってしまうようですけど(笑)。