この本は「日本の治安は悪化している」という常識の疑わしい点と、それが横行することの問題点等を丁寧に指摘しており、とても勉強になる本だと思います。特に参考になるのは第2章で、少年犯罪の語られ方がどのように変化してきたのかがまとめられており、どんな風に不安が抱かれるようになったのかがよくわかります。
殺人などの凶悪犯罪が頻繁に報道され,親の不安を徒に煽る言説も無責任に蔓延している昨今、自分や子供がいつなんどき犯罪に巻き込まれるか解らないと不安を抱いている方は、この本を読めばその不安が緩和されると思います。こむずかしい記述も少なく、非常にわかりやすいので、全ての人にオススメです。日本を不安に満ちた排外的で不寛容な社会にしていかない為の第一歩として、あらゆる人に読まれるべき本だと思います。