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犬 (中公文庫)
 
 

犬 (中公文庫) [文庫]

幸田文 , 川端康成 , 志賀直哉 , 伊藤整 , 長谷川如是閑 , 網野菊 , 林芙美子 , 阿部知二 , 徳川夢聲 , クラフト・エヴィング商會
5つ星のうち 3.0  レビューをすべて見る (2件のカスタマーレビュー)
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商品の説明

内容(「BOOK」データベースより)

ときに人に寄り添い、あるときは深い印象を残して通り過ぎていった名犬、番犬、野良犬たち。彼らと出会い、心動かされた作家たちの幻の随筆集が、クラフト・エヴィング商會のもとで生まれかわりました。新章「ゆっくり犬の冒険―距離を置くの巻」も併録。人と動物の確かな息づかいが感じられる秀作。

著者略歴 (「BOOK著者紹介情報」より)

川端 康成
1899~1972。小説家。ノーベル文学賞受賞

幸田 文
1904~1990。小説家、随筆家(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

登録情報

  • 文庫: 211ページ
  • 出版社: 中央公論新社 (2009/12/22)
  • ISBN-10: 4122052440
  • ISBN-13: 978-4122052444
  • 発売日: 2009/12/22
  • 商品の寸法: 15.8 x 10.6 x 1.2 cm
  • おすすめ度: 5つ星のうち 3.0  レビューをすべて見る (2件のカスタマーレビュー)
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形式:文庫
戦前かそのちょっと後ごろに、文筆家が犬について書いたエッセイ集。
なんとなく、小説っぽいのもありましたが。
渋い本です。
時間をかけて、チマチマ読みました。
ちょびっと電車に乗るときとか、病院の待ち時間とか。
昔の人の犬観(?)が分かります。
犬の優劣についてハッキリと言い切っているあたり、今ではあまり見ない表現だな〜と思いました。
それでもやっぱり犬を飼うというのは、暖かくて楽しくて、良い思い出がたくさんできるものだなぁ、とシミジミ。
p197-204「ゆっくり犬の冒険 距離を置くの巻」はクラフト・エヴィング商會の作品。
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By るるやま・かおる VINE™ メンバー
形式:文庫
昭和29年に刊行された単行本を文庫化したもの。
伊藤整、川端康成、幸田文、志賀直哉、林芙美子などが戦前・戦後(昭和の初期から20年代)に書いた随筆が収められている。
文豪というのはけっこう広い家に住んで、高価な犬を飼っていたものなのだな、ということはともかく、当時の人々の犬観というものがわかって面白い。そのころは、犬を飼うことを「畜犬」と言っていたのですね。
作品として優れたものは多くなかったけれども、阿部知二という人(知らない人だった)の小説ふうの作品が味わいがあってよかった。
ぜひ入れてほしかったのは、太宰治の『畜犬談』。これ面白いです。太宰治という人のことがとてもよくわかるユーモアにあふれた作品です。
本書にからめて言うと、太宰の嫌った志賀直哉の『クマ』の出だしは、「前に岡本の谷崎君から貰ったグレーハウンド・・・」というもの。谷崎君というのは、もちろん谷崎潤一郎のこと。いきなり文壇仲間の話から始まるところなんか、ちょっといやだった。
一方の『畜犬談』の書き出しは「私は、犬については自信がある。いつの日か、かならず喰いつかれるであろうという自信である」。戦時色が強まる時期に書かれたもので、犬とのかかわりのなかで、「芸術家の使命」というものに触れている。大仰と言えば大仰なんだけど、そこが太宰らしくていい。『畜犬談』ご一読ください。
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