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犬死一番の謎
 
 

犬死一番の謎 [単行本]

松村 美香
5つ星のうち 4.2  レビューをすべて見る (5件のカスタマーレビュー)
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商品の説明

出版社/著者からの内容紹介

終戦直前、多くの若者が「カミカゼ」と呼ばれる特攻作戦に志願し、片道の燃料だけを積み南の空に飛び立った。生き残った隊員とその家族が辿る悲劇と改ざんされた絶筆に秘められた予想外の事実とは。

答えはその事件を知る人々のすべての胸の内にある。

内容(「BOOK」データベースより)

終戦直前、多くの若者が「カミカゼ」と呼ばれる特攻作戦に志願し、片道の燃料だけを積み南の空に飛び立った。生き残った隊員とその家族が辿る悲劇と改ざんされた絶筆に秘められた予想外の事実とは。

登録情報

  • 単行本: 231ページ
  • 出版社: 郁朋社 (2005/09)
  • ISBN-10: 4873023211
  • ISBN-13: 978-4873023212
  • 発売日: 2005/09
  • 商品の寸法: 19 x 13.2 x 2.2 cm
  • おすすめ度: 5つ星のうち 4.2  レビューをすべて見る (5件のカスタマーレビュー)
  • Amazon ベストセラー商品ランキング: 本 - 672,605位 (本のベストセラーを見る)
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2 人中、1人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
面白かった 2005/10/6
形式:単行本
勢いのある文章に惹きつけられて、一気に読み切った。ひとつの謎を追いかけて展開する人間模様が、時代を超えて交差し普遍的なメッセージになっている。ただ、読み終わった時、何だかしてやられたような印象が残った。展開が巧みなせいか、策に酔っている気もした。特に「犬死一番」という絶筆と「犬殺しの事件」、「カミカゼ特攻隊」と「悪魔の部隊(ベトナム戦争のグリーンベレー)」など、こう来たか、という感じ。
でも、面白かったから星4つ。
このレビューは参考になりましたか?
4 人中、2人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
形式:単行本
細部のことはともかく、非常に面白く、ミステリー作家としての作者の才能に敬服します。
なんとか賞に選ばれなかったのは、しかし、想像できます。というのは、「犬死」というのがどうしても政治性を帯びるからです。本書のメッセージはおそらく、特攻隊というのは犬死だった、というまぎれもない真実、鋭過ぎる指摘をしているのです。この指摘に耐えられる日本人はおそらくいないでしょう。この作品は、無意識のうちに、戦争の無意味さを表現したのですが、靖国体制の日本には受け入れられないのでしょう。
犬死は特攻隊に限りません。冷静で優しく才能に恵まれ、軍役に抵抗しながら、最後に徴兵されて、犬死同然に無念の戦死を遂げた先人が多いのです。「犬死」というのは、浮気に悩まされた妻の怒りではなく、本質的には戦争に駆り出された人々の怒りであるはずです。なぜ、東條ごときにあんな戦争を指揮させたのかと。犬死したくないと叫びながら米軍の豪雨のごとき砲弾に木っ端みじんにされた殺されたのです。にもかかわらず靖国神社に東條とともに祀られ英霊となる。擬制としての国家に対して、どうしようもない憤りといらだちを覚えます。大に付けた点はまさしく靖国体制への庶民の抗議なのでしょう。
本書のすぐれたところは、以上のような重苦しい暗黙のメッセージを娯楽小説のスタイルにしたことです。テレビドラマにすれば行ける。描写は映像的。中(高)年男として、ほろ苦くいらだたしい。社内恋愛を忌み嫌い、他流試合専門の中高年不良としては、安易だよね、それはプロのジャーナリストではないよ、でしたが。作者のような男への観察眼を持った女は今どきいませんが、欲を言えば主人公の女性は仕事を離れたときに女子高校生並みにバカで可愛いほうがよいと思う。
このレビューは参考になりましたか?
4 人中、2人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
形式:単行本
書店で表紙のデザインが目について手にとって見ました。この作家、以前タイを題材にエッセイを書いた人として知っていました。なんだ、ミステリーも書くんだと思い、摩訶不思議なタイトルにもちょっと興味を持ったので購入しました。ズバリ、ミステリーと言うより男と女の相容れない永遠のテーマを掘り下げた文芸作品といえます。特攻隊の遺書の謎を追うというミステリー部分も確かに惹かれるものがありましたけれど、人間の描き方が半端じゃなく徹底していますね。特に世の男どもの甘えに対する追求には、読んでいるこちら側も心が痛む想いがしました。読み始めたら絶対途中でやめられない、そんな一冊です。
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