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犬坊里美の冒険 (光文社文庫)
 
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犬坊里美の冒険 (光文社文庫) [文庫]

島田 荘司
5つ星のうち 3.9  レビューをすべて見る (16件のカスタマーレビュー)
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商品の説明

内容(「BOOK」データベースより)

衆人環視の総社神道宮の境内に、忽然と現れて消えた一体の腐乱死体。容疑者として逮捕・起訴されたホームレスの冤罪を晴らすために、司法修習生・犬坊里美が活躍する!里美の恋と涙を描く青春小説として、津山、倉敷、総社を舞台にした旅情ミステリーとして、そして、仰天の大トリックが炸裂する島田「本格」の真髄として、おもしろさ満載の傑作司法ミステリー。

著者略歴 (「BOOK著者紹介情報」より)

島田 荘司
1948年広島県生まれ。武蔵野美術大学卒。’81年に刊行された『占星術殺人事件』で本格ミステリー復興の旗手となる。新たな才能の発掘に力を尽くしながら、常にミステリー界の最前線を走り続け、御手洗潔、吉敷竹史の両シリーズは圧倒的な人気を誇る。また、近年は「冤罪事件」や「死刑問題」に象徴される日本人論などの社会的な発言や著作でも注目を集めている。2008年には、第12回日本ミステリー文学大賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

登録情報

  • 文庫: 549ページ
  • 出版社: 光文社 (2009/8/6)
  • ISBN-10: 4334746276
  • ISBN-13: 978-4334746278
  • 発売日: 2009/8/6
  • 商品の寸法: 15.2 x 10.6 x 2.6 cm
  • おすすめ度: 5つ星のうち 3.9  レビューをすべて見る (16件のカスタマーレビュー)
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6 人中、4人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 5.0 文句なし。, 2006/10/28
犬坊里美は、龍臥亭事件から登場する比較的新しいキャラクターではあるが、里美上京、龍臥亭幻想という3つの作品を通じて、石岡との関係を深め、今回、初の主人公となった。自分の愛する人のため、冤罪で苦しんでいる人を助けるため、一人で死ぬほど苦しみながらがんばりぬくというモチーフは、島田さんの作品に頻繁に取り上げられる(吉敷の北の夕鶴や涙流れるままに、龍臥亭の石岡など)が、今回、司法修習生となった里美が命をかけてがんばるストーリーとなった。

冒頭の不可思議な謎、最後の論理的な解決という、島田さんのミステリーの典型の形をとりながら、里美の持つ魅力と、他の修習生との軽妙なやりとりを通じて、小説全体を明るく、さわやかにまとめた島田さんの手腕には、感服した。何よりも、死体消失の謎ときには、私は本当に驚愕しました。ミステリーの解決で、これほど驚いたのは久しぶりです。島田さん、ありがとう!!
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5つ星のうち 3.0 ふつうに読みやすい, 2011/12/11
レビュー対象商品: 犬坊里美の冒険 (光文社文庫) (文庫)
龍臥亭で女子高生として初登場し、以降、石岡を困らせたり嫉妬させたりでちょこちょこ出ていた里美が初の主役を務めている。里美視線で物語りは進む

まー、事件自体はかなり軽め。じつのところ大きな謎は、祭りの最中に死体が忽然と消えた、というその一点のみ。トリックだけなら短編用と思えるほどの代物ながら、なにゆえこんなにページ数があるかといえば、里美のキャラクターに焦点を当ててるから。他の見習い生徒の交流やら恋愛など描かれ、さらには岡山の郷土史、さらに司法制度のついての云々・・・などなど、ミステリーとはほとんど関係のない描写が多いので、純粋にミステリー楽しみたい人はどうかなと?里美が好きで、いろいろ知りたいとか言う人には打ってつけだろう

女性週刊誌だかで連載してたものらしく、そのためか文章自体が軽めなので読みやすい。ただ近年島田の最大の関心ごとである冤罪、死刑廃止といったテーマが、今回も大きく関わってるので、またこの手かよ〜と辟易する可能性もあり。

里美好きなら読んでも損はないでしょうな。しかし司法試験受かったくせに、債権と債務の違いがわかんな〜い、この字読めませ〜ん、とかなんでここに着てこんな馬鹿にしちゃったんだろう。よく泣くし、女読者意識してるんかなんかしらんけど、ちょっとやりすぎだばさ。

レオナみたいなのもイヤだけど、もうちょっとシャキっとさせてほしかったね。設定ではもう30すぎのばあさんなんだし。いつまで女子高生みたいな描写してんだかw
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8 人中、5人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 5.0 魅力的な登場人物たち, 2006/10/31
 私を含め、島田荘司の読者の中には、大胆な仕掛けを期待する

いっぽうで、このひとの描く、どことなくお茶目だったり、悲しいまでに

真摯な登場人物たちに出会いたくて、作品を手に取る読者も多いのではないか。

 本書は、犬坊里美という女性が、見習いとして司法の世界に足を

踏み入れ葛藤するという、青春小説の瑞々しさを備えている。読者は、

事件の容疑者を含め、様々な人物像に出会うことができる。また同時に

この作品は、本格ミステリーとしての骨格でも裏切らない。容疑者が

犯行現場に居た理由が明らかになる場面では、ああ、なるほど、と

感心させられた。終盤、勢いがありすぎる部分までも含め、作者の

魅力が遺憾なく発揮されていると思う。
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