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犬吉 (文春文庫)
 
 

犬吉 (文春文庫) [文庫]

諸田 玲子
5つ星のうち 4.2  レビューをすべて見る (4件のカスタマーレビュー)
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商品の説明

内容(「BOOK」データベースより)

第五代将軍・徳川綱吉が貞享二年(1685)に発した「生類憐れみの令」から十年。巷に犬があふれ、ついに幕府は野良犬を収容する「御囲」を作った。赤穂浪士が討入りを果たした朝、中野村の「御囲」で犬の世話をする娘・犬吉は一人の侍と出合う。討入りの興奮冷めやらぬ狂気の一夜の事件と恋を描く長編。

内容(「MARC」データベースより)

元禄15年12月15日、赤穂浪士が討入りを果たした朝、中野の御囲いで数万頭の犬と暮らす犬吉は一人の侍と出会う。狂気の一夜に運命の恋を描く長篇。 --このテキストは、絶版本またはこのタイトルには設定されていない版型に関連付けられています。

登録情報

  • 文庫: 251ページ
  • 出版社: 文藝春秋 (2006/3/10)
  • ISBN-10: 4167677032
  • ISBN-13: 978-4167677039
  • 発売日: 2006/3/10
  • 商品の寸法: 15 x 10.6 x 1.6 cm
  • おすすめ度: 5つ星のうち 4.2  レビューをすべて見る (4件のカスタマーレビュー)
  • Amazon ベストセラー商品ランキング: 本 - 324,252位 (本のベストセラーを見る)
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By ヤマボー トップ500レビュアー
形式:単行本
寝食を惜しんで読んだ。グイグイ小説の中に引き込まれていった。そして読後のすがすがしさに浸っている。

赤穂浪士の討ち入りの日、江戸から少し離れた犬の収容所「御囲」(おかこい)で犬のお世話係をしている犬吉という女性の身に起きた一夜の恋物語。物語は犬吉のはすっぱな語り口調で描かれているのだが、この犬吉の心根の優しいこと、まっすぐなことといったら突き抜けている。喧嘩っ早くて生意気で、寂しがりやのくせに意地っ張り。読み進めていくうちにすっかり犬吉のとりこになった。

辛い少女時代を過ごし、御囲の中にあっても身を売って生きる道は同じ。目の前で惨殺された愛犬「雷光」の亡霊に語りかけることだけが本当の自分と向き合うときだ。そんな彼女のまえに現れた一人の侍。はかない恋。「一緒に死んでもいい」と思うほど一途に犬吉は彼を想う。

恋は実るのか・・実らないのか・・。犬吉と一緒に一喜一憂したが、最後はいかにも犬吉らしい終わりかただと思う。犬吉とはつまりそういう女なのだ。絶対読んで損はない本。お勧めです。
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7 人中、6人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
形式:単行本
ひとりの女性の狂おしいまでの恋を描ききっている。
一人称のモノローグ調で語られているために感情がとっても素直に表現されていて読んでいるほうも圧倒される。
わずか一夜でこんなに人の運命って変わるのだろうかと感心すること間違いなし。

史実を交えてる為に臨場感もあって当時の風潮(犬を厚く保護する)や人々の不満もよくわかっていい勉強にもなる作品である。

なんといっても犬吉の侍“依田”に対する熱情に尽きる一作である。
ひとりの女性の人生の儚さと運命の出会いをスリリングな展開で描いている。
女性としての情熱的な生き方をしている犬吉に感動しない方はいないと思いますね。

ちょっと辛い描写もあるけど、読み終えたときに幸せな気持ちで本を閉じる事が出来る作品です。

!それにしても諸田玲子に女性主人公はよく似合う。

本作は時世に合わせて犬をこよなく愛した女性を主人公に持ってくることによって、よりその時代に入り込んでいけるというアイデア作品ですが、悪法の“生類憐みの令”に翻弄されつつも健気に生きる“犬吉”の姿は本当にいとおしいほど切ない。

今までの自分の過去を顧みて疑いつつも信じて行こうとする姿には胸を打たれることでしょう。

是非女性に読んでいただいて共感して貰いたい作品であります。

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By maysuke
形式:単行本
赤穂浪士の討入りが切っ掛けで虐げられていた人々の不満が一気に爆発、狂乱騒ぎに巻き込まれた犬吉が、一旦は絶望のどん底まで落ちながらも一人の侍と想いを寄せ合ったことで強く前向きに生きていこうと再び立ち上がる姿が心を打ちます。生類憐みの令でお犬様と呼ばれながらも、愚令ゆえに悲惨でもあった当時の犬の姿には、胸を痛めるものもありました。犬吉のつらい過去、お犬小屋の惨状、屈折した人々と暗い要素ばかりなのに、暗さに打ちひしがれず読み進めてしまうのは、犬吉と侍・依田の心の触れ合いに希望が見出せるからでしょうか。どんな過酷な状況でも最後に人を救うのは愛なのかも、と純な気持ちになりました。
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