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犬は「しつけ」でバカになる―動物行動学・認知科学から考える (光文社新書)
 
 

犬は「しつけ」でバカになる―動物行動学・認知科学から考える (光文社新書) [新書]

堀 明
5つ星のうち 3.7  レビューをすべて見る (19件のカスタマーレビュー)
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商品の説明

出版社/著者からの内容紹介

この本のタイトルは『犬は「しつけ」でバカになる』ですが、イヌの「しつけ」を全否定する内容ではありません。私が言いたいのは、行き過ぎた「しつけ」や「服従訓練」をしすぎることで、イヌが持っている潜在能力や自発性をつぶしてしまい、結果的にスポイルしているのではないかということです。
また、「しつけ、しつけ」という前に、改善すべき問題があるということです。日本の犬の流通の問題をこのままにしておいて「しつけ」論だけを唱えるのは全くナンセンスというべきでしょう。日本特有のイヌの流通システムがイヌを壊しているという事実を、本書では詳らかにしています。

内容(「BOOK」データベースより)

咬みつき、ムダ吠え、引きこもりの原因は、「しつけ」にあった!―日本特有の犬の流通システムがイヌを壊しているという事実を詳らかにする一冊。

登録情報

  • 新書: 229ページ
  • 出版社: 光文社 (2011/2/17)
  • ISBN-10: 4334036082
  • ISBN-13: 978-4334036089
  • 発売日: 2011/2/17
  • 商品の寸法: 17 x 10.6 x 1.4 cm
  • おすすめ度: 5つ星のうち 3.7  レビューをすべて見る (19件のカスタマーレビュー)
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27 人中、24人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
形式:新書
全体としてとても分かりやすい表現で、イヌをめぐる様々な問題について
著者自身の観察を織り交ぜながら、科学的根拠に基づいて解説してある。
イヌについて特別な知識がなくても十分に理解できる内容となっている。

本書でも指摘されているように、旧来から当然のように行なわれている条件付け学習理論によるしつけは
betterなものなのだろうか。
たとえば、ほめてフードでしつける「ポジィティヴ・トレーニング」を繰り返すことが、
はたして本当にイヌに負担のないやさしいしつけ方なのか、改めて考えさせられる。
飼い主の立場から言えば、イヌはできるだけ伸び伸びと育ててやりたい。

一般的なトレーナーやしつけインストラクターから見ると危険思想とさえいえる著者の論理展開。
また、日本の犬の流通の問題点をえぐり出している。業界関係者にとっては耳の痛い話だ。
反発がすさまじいことは予想できる。

イヌとはどんな動物か、その行動や心理をきちんと体系立てて知りたいものである。
それに比して、しつけのハウツー本ばかりが書店の売り場を埋め尽くしている状況には、
閉口している。

その意味でも問題提起を示した本なのではないかと思う。
一般的なしつけ本には書かれていない「犬とどう付き合うかのヒント」
も随所にちりばめられている。

この本が書評でどう書かれるかに注目したい。
このレビューは参考になりましたか?
11 人中、10人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
形式:新書|Amazonが確認した購入
本作を読み終えた最初の感想は、"この作品が写真家の肩書きを持つ人物によって書かれたことは驚異である"というものだった。しかもこの著者の前職は、進学塾の講師だったというではないか。
本書の過半の内容は、本来ならサイエンスライターが挑むべきテーマだ。裏を返して、多少の皮肉を込めて言えば、日本のサイエンスライターがいかに仕事をしていないかということの一つの表象だ(実際、日本という社会には、サイエンスの現状を、面白くよりわかりやすく読者に伝えるライターがおそろしく少ない)。

専門分野の話は、とかく難解になりがちだが、この本は、、途中でいったん話がまとめてあったり、リスト化されていたりして、理解しやすい。しつけ本によくあるように、こうすれば手っ取り早くスーパードッグになりますよ、的なハウツーは載ってないが、"犬そのもの"について動物心理学・行動学的に丁寧に解説されている。 この著者は、社会学的な視点からも犬をとらえようとする。 この辺りに、ペット系出版社のしつけ本と新書系出版社の書籍との確かな線引きがあると思う。

私見のついでに述べれば、この本の最大の価値は、第2章にあると考える。“犬の発達心理学”をここまで探究し、一般向けにわかりやすく解説した本は、和書では存在しないのではないだろうか。ドイツの研究者の知見が紹介されている頁は、特に興味を惹いた。たとえば、フェダーセン・ペターセンのボーダーコリー、レトリーバー等の犬種ごとの移行期、社会化期の比較。

<<ペターセンの研究によれば、135項目の行動を分析したところ、ボーダー・コリーやテリア種やハスキーなど橇犬の系統の犬種は、比較的成長が早い。一方、ラブラドール・レトリーバーやプードルの成長スピードはゆっくりしている。いくつかの猟犬や護衛犬はその中間的な成長の度合いをみせる、ということです。(中略)この研究結果は、ボーダー・コリーの社会化は、スピードアップを要求され、そのタイミングにいっそうの注意を払わなければならないということを示唆しています。また、ラブラドールのようなゆっくり成長するタイプのイヌの場合は、いっそう長く親きょうだいと共に過ごしたほうが望ましい、ということも読みとれます。>>以上、本書(P71)より引用。

                                         * * *
 
隙はある。しかしその隙以上に、読んでいる者に知的興奮を与える記述がいくつもある。
中でも、終章で展開しているイヌが人間化したのではなくて人間の方がイヌ化した(?!)という仮説を交えた描写には、私もイヌと一緒に太古からの長い旅の途上にいるような感覚をおぼえた。(考古学や古生物学の知見にふれつつ説いている。読者としてはこのあたりのことをもう少し聞きたいところだが…)
このレビューは参考になりましたか?
27 人中、23人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
By キキ
形式:新書
犬のしつけで悩んでいる人はたくさんいるのではないでしょうか。
なぜ悩むことになるのか?
それを根底から問おうとした本だと思いました。

トレーニングブックを批判的に摂取せよ、という筆者の意見はごもっともという感じがします。
著者が本書で取り上げている『ザ・カルチャークラッシュ』は私も読みました。
あの本は、確かに実用性の高い本ですが、操作主義がすぎる本だとは感じていました。
あそこに書かれているマニュアル通り忠実に実行すれば、犬はおかしくなります。
本書を読んで、犬を過度にコントロールすれば、不要なストレスを与えてしまうだけでなく、
自発性の乏しい犬になってしまうという危険性にも目を向ける必要を感じました。

本書の中の、特に興味を惹くコンテンツを抜粋すると、次のようなものです。

●第1〜4章
遺伝子の玉突き事故/麻薬のような幸せ化学物質/お犬様/
「育ち」は生まれる前に始まる/父としての役割/
頭の形で脳機能がちがう?/つくられる形成不全種/
大種差はヒトの個人差ぐらい/イヌの本能行動/危機回避能力が低下したイヌ/
イヌの″鏡のような神経″/脳の体重比と知能の高さの相関関係/イヌに罰せられた私の体験
●第5章 
「“イヌづきあい”がうまくなる方法」の第四の教訓――沈黙/第五の教訓――イヌ化

ラストのほうで、日米の犬に対するスタンスの違いや殺処分率の比較についても書かれています。
このような方面にまで踏み込んだ類書は、(私の知る限り)見当たりません。

以下、私見まで。

本書の提案には、ハッとさせられるところがありました。
堀明氏の意見に対しては、いろいろと議論のあるところだと思いますが、
事実を拾い上げて犬の本質を探ろうとする姿勢は一貫しているという印象を受けます。
この書が広く読まれ、より犬への理解が深まることを願っています。
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雑学ではないイヌ学 0 2011/06/24
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