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犬の足あと猫のひげ (中公文庫)
 
 

犬の足あと猫のひげ (中公文庫) [文庫]

武田 花
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商品の説明

内容(「BOOK」データベースより)

天気のいい日は撮影旅行に。出かけた先で出くわした奇妙な出来事、好きな風景、動物たち、思い出すことどもを自在に綴る文章と、写真集より選りすぐったモノクロ写真、書籍初収録のカラー写真を収めたフォトエッセイ集。

著者略歴 (「BOOK著者紹介情報」より)

武田 花
1951年東京生まれ。90年『眠そうな町』で木村伊兵衛賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

登録情報

  • 文庫: 182ページ
  • 出版社: 中央公論新社 (2010/02)
  • ISBN-10: 4122052858
  • ISBN-13: 978-4122052857
  • 発売日: 2010/02
  • 商品の寸法: 15 x 10.4 x 1.4 cm
  • おすすめ度: 5つ星のうち 4.0  レビューをすべて見る (1 カスタマーレビュー)
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By シネマA トップ500レビュアー
形式:文庫
 武田花の既刊の写真集とフォトエッセイ集からの文庫オリジナルの自選作品集です。出典は『猫 TOKYO WILD CATS』『One Day そして、陽は落ちる』『嬉しい街かど』『SEASIDE BOUND』の4冊。その他に、書籍初収録のカラーのポラロイド写真も。

 タイトルから犬と猫をめぐるフォトエッセイ集を勝手に想像すると、みごとに当てがはずれてしまう。おそらく普通の人ならば、わざわざ写真に撮ろうとはおもわないような、さりげない日常のなかの不思議な静けさをたたえた光景がとらえられている。一般的な意味合いで美しいわけでもないし、ある種の心象風景にちかい。

 なにか一貫した主題のあるエッセイというよりは、だらりと肩の力の抜けた作文とでもいったほうが似つかわしい身辺雑記風の短めの文章がつらなる。著者の父上の武田泰淳の小説の骨太な文体ではなくて、母堂の武田百合子のエッセイの軽快なスタイルの影響を受けているのではないかしら。

 独得なユーモアのセンスの持ち主。著者の浮世ばなれした生活のたたずまいに親しみを感じるか、なんだか脳天気すぎる筆致にとまどいをおぼえるか、そのあたりが読者の分かれ目。これは、読むひとを選びそうな本だという気がしました。
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