著者は、神戸で94年から「犬のしつけ教室」を主宰。そこでは、犬を訓練士に任せきってしまうではなく、犬と一緒に、飼い主が自分もその教室に通い、犬のしつけを、一緒に学ぶのがモットーだそうです。06年からは、老犬との関わり方を中心とした「老犬教室」も開いています。
犬が老いると現れる様々な症状、体力の衰え・排泄の失敗・食欲の昂進あるいは減退・むだ吠え・認知症など、飼い主をいらつかせる老化現象。また寝たきりになった時の介護の重労働、判断に迷う最後の看取り方など。普通の飼い主には対応が分からず、聞くところもない問題に、対処する心構え、具体的な訓練法など、全て実体験に基づいて、丁寧な助言を与えてくれます。
老化の症状を早めに気づいてあげ、その予防にもなるグルーミングやマッサージが大切なことを教えられました。老いているからこそ、愛情のある触れ合いが大事のようです。また著者は、老犬のためのデイケア・センターが必要だと考えています。老いた飼い主には、就寝時に無駄吠え声で起こされるのは、大変な重労働です。確かに人間側にも安らぐ時間が必要です。犬と人と共に、1ペアとして老いを迎える準備や対応をすることが肝心のようです。それにしても、愛犬を、最後まで看取るのは、飼い主側にもかなりの覚悟がいるのだと気を引き締めました。