今まで、この作家の本は一冊も読んでいない。
題名も変な題名だし、単に裏表紙の粗筋に引かれて購入。
今、上巻を読み終えたばかり。通常は面白い本だと、3〜4日で読了するのだが、
本作に関しては、今すぐ、下巻に取り掛かるべきか、悩んでいる。
何故か?
面白すぎて、読み終わるのが勿体無くて、読み終わってしまったら、何時また同等の
作品に出会えるのか、不安さえ覚える!
共産主義を食い止めるための、麻薬と武器のバーターのカラクリのくだり、麻薬捜査官の
拉致殺害を巡る暗闘のくだり、なんかページをめくる手が止まりませんでした。
マフィアの殺し屋カランの話も、これだけで別に一作書いて欲しいくらい。
まだ、上巻を読了しただけだが、読感としては、昔むさぼり読んだ<ゴッドファーザー>の
近代版、あるいは傑作<警察署長>の趣きか...
今年読んだ中では[ミレニアム]に並ぶ、興奮本!
あっちは北欧のバイオレンス、こっちはメキシコを含む北米のバイオレンス。
今年のミステリー賞レースは難しくなった。(でもミレニアムは全部で6冊、
おまけに作家がすでに死去ゆえ、一位はしょうがないか...)
翻訳も素晴らしいというか、流石というか、入り組んだ話で、登場人物も多数なんだが、
誰が喋っているのか、的確に分かる。
雑誌の評論なんかを書いている人は、締め切りに追われて、どんなに面白い本でも
速読せねばならないらしいが、本書をそうせざるを得ないとしたら、悲劇だな。