映画館に行って見ました。
副題の『てのひらワンコ 3D』からして、きっと可愛いんだろうなぁ、と期待していたのですが……なんというか、まあ、確かにワンコは可愛かったです。
ワンコは3D専用カメラで撮影している気合いの入れようで、目の前に飛び出してくるワンコは大変可愛いらしかったです。ワンコを可愛く立体的に見せようとする試みは成功しているようでした。
でも、それだけなんです。この映画の美点は。こんな内容なら全編ワンコのPVの方が、どれだけマシだった事か。
下調べもせずに見に行った事も悪いのでしょうが、それにしたって単館系でもあるまいし、全国公開でこれはひどい。今年見た映画の中でもぶっちぎりでワースト1の出来でした。素人が作ったとしか思えない。
演技指導はともかくとして、演者さんにはそこそこの演技力もありましたし、問題はそこではなく、おそらく監督か脚本家、あるいは両方に原因があるのだと思います。
話題を広げに広げ過ぎて(例:後半登場しなくなるヒロインのような人)方向性がブレにブレている為に、誰向けなのか分かりません。
親子で見る映画としてもおすすめ出来ません。
主人公の上司が前半よく、主人公に対して心底馬鹿にした様に「お前、馬鹿かぁ?」と言うのですが、その他にも子供の視聴者を考慮するのであれば、子供の嗜好的に受けが悪そうな要素が散見しました。
広ーく浅ーく薄っぺらーく社会問題も扱っていますが、教育的には逆にそれがよろしくないのではないかと思ってしまうような扱いでした。解決のさせ方にも無理がありますし、真に受けたらいけないと思います。
とにかく方向性の定まらない中途半端な要素が多いです。
私は交番にいる犬が犬のおまわりさんとして活躍するドタバタ系の映画を期待していたのですが、意味合いとしては「捨て犬、ダメ、ゼッタイ!」な犬好きのおまわりさんでした。ぶっちゃけ名前負けしてます。