生徒に暴行を受けて、父親の経営する高校の教職を辞めた典成。
複雑な家庭環境が原因で、グレて、荒れまくり、今は少し
落ちついた頃の和泉。
そんな二人がフリスビードッグの大会で出会い、互いに惹かれあった。
偶然と故意により、二人は知り合い、そして互いに第一印象で
ピンと来たように、互いの足りない部分をぴったりと補い合う関係に
なっていく。誰でも、強い部分と弱い部分を持っているのだろうけど、
こんなにぴったりそれが嵌りあっちゃう関係があったら、
羨ましいです。まだ自分の感情をうまくコントロールできない
時のある和泉が、痛いくらいに素直な典成に触れて、
何かが癒され、とても切なくて優しいです。
典成の過去はさらりと書かれているだけで、暴力的なシーンは
ありません。現在の典成がもうそれを克服しているのだから、
それでいいのだと思います。そんな風に、いたるところに
優しさが溢れている作品です。