和泉と犬二匹。その群れに、典成が新たに参入したことで起こる
犬ならではの地位争い。そこにコルサ(犬♀)の出産騒動とか、
典成の新しい勤務先の同僚の横恋慕、なんかも入り混じりつつ…。
和泉と典成、二人の個性はまったく違うけれど、
それぞれが問題に取り組む様子は、誠実で、真摯で、
好感が持てます。互いを思う気持ちも、ちょっぴり切なかったり
するけれど、でも、二人の関係はますます深まっていくようです。
この後の二人が楽しみ。続き物とはいえ、一作のみでも十分
楽しめます。
「犬」の生態を詳しくは知りませんけど、作者さんはさすが
この本を書く前に犬を飼い始めたというだけあって、
かなり詳しく、茶目ッ気たっぷりで描かれています。
犬好きにはたまらない一冊ではないでしょうか。