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犠牲(サクリファイス)―わが息子・脳死の11日 (文春文庫)
 
 

犠牲(サクリファイス)―わが息子・脳死の11日 (文春文庫) [文庫]

柳田 邦男
5つ星のうち 4.5  レビューをすべて見る (17件のカスタマーレビュー)
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商品の説明

出版社/著者からの内容紹介

「脳が死んでも体で話しかけてくる」。自ら命を絶った二十五歳の息子の脳死から腎提供に至る最後の十一日を克明に綴った感動の手記

内容(「BOOK」データベースより)

冷たい夏の日の夕方、25歳の青年が自死を図った。意識が戻らないまま彼は脳死状態に。生前、心を病みながらも自己犠牲に思いを馳せていた彼のため、父親は悩んだ末に臓器提供を決意する。医療や脳死問題にも造詣の深い著者が最愛の息子を喪って動揺し、苦しみ、生と死について考え抜いた11日間の感動の手記。

登録情報

  • 文庫: 294ページ
  • 出版社: 文藝春秋 (1999/06)
  • 言語 日本語
  • ISBN-10: 4167240157
  • ISBN-13: 978-4167240158
  • 発売日: 1999/06
  • 商品の寸法: 15.2 x 10.6 x 1.4 cm
  • おすすめ度: 5つ星のうち 4.5  レビューをすべて見る (17件のカスタマーレビュー)
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5つ星のうち 5.0 胸を打つ筆者の思い, 2004/12/5
レビュー対象商品: 犠牲(サクリファイス)―わが息子・脳死の11日 (文春文庫) (文庫)
もうだいぶ前に書かれた本だが、考えさせられる部分が多かった。著者の息子が、長い精神の病との戦いの後、自殺を試み、脳死段階を経て死んでいった悲劇について書かれた本だ。特に、その息子が書いていた日記や小説が痛ましい。それらはひどくナイーヴで内省的だ。しかしその表現は、誰もが体の深い底の部分に抱え込んでいる暗い闇の部分に触れており、簡単に目を反らす事が出来ない。殆どの人は自殺せず毎日を生きているけれど、その陰の部分に真剣に向かい合ってしまう人もいるのだ。脳死判定を受けた場面で、筆者の抱く思いは深い。脳死判断については、センチメンタルを廃し、科学的な論拠を築くべきだと言う立花隆の著作に同意しつ、息子が脳死となったその時私に大切なのはそのセンチメンタルな部分だと彼は述べる。その感情が溢れ出した部分にぼくはただ感動した。
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25 人中、23人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 5.0 三人称の視点とは, 2001/11/20
レビュー対象商品: 犠牲(サクリファイス)―わが息子・脳死の11日 (文春文庫) (文庫)
柳田氏はこの本で,患者に対するまなざしの重要さについて言及している。
医師,患者の家族,患者の間にはそれぞれ別々のまなざしがある。これを
十分に考慮しない空間が日本の病院には多すぎ,ゆるやかな時間の中で
家族が闘病のために結束したり,死を受容したりすることができないで
いると指摘する。

そういう意味では『犠牲』では,実際に柳田氏の実子が脳死になった経験を通し,脳死問題を単なる科学的なものさしだけで語ってはいない。なお,息子さんの生活にも触れられており,青年のゆれる心情にこころうたれる個所が多い。

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31 人中、26人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 3.0 知識人ではなく父として, 2005/5/26
レビュー対象商品: 犠牲(サクリファイス)―わが息子・脳死の11日 (文春文庫) (文庫)
神経症を患い続けた末、自殺を図り脳死状態に陥った息子についての11日間のドキュメンタリー。かなり古い本書がいまだ増刊されている理由は東大出の新聞記者である作者、柳田邦男氏が息子の死にぶつかり知識人としてではなく父としての感情を正直に吐露したところにあるように思う。息子の死の前での臓器提供等に関する判断は膨大な医学的知識に基づくのではなく結局父としての愛情が先立ったことを告白している。立花氏の「脳死」は最先端の科学をつめこんだ優れた本であるが時間の流れと医学の進歩と共にいつか古びてしまうだろうのではないだろうか。本書は読んでいると柳田氏が真摯で生真面目過ぎて胸が苦しくなる。けれど本書はこれからも脳死に立ち向かう家族たちの心の支えになるような気がする。
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