サード・シーズンの最後を飾る秀作。犯人役のゲスト・スターはリチャード・キリー。何と、コロンボの上司役。三回目の出演のヴァル・アヴェリーも脇でイイ味を出している。今回の趣向は交換殺人ならぬ互助殺人。
ロス市警察副本部長マーク(R.キリー)は友人のコードウェルから「妻を殺害した」と相談を受ける。マークはコードウェルのアリバイを作りつつ、自身のアリバイも確保する形で妻のマーガレットを殺害し、警察に連絡する。その際、事件を泥棒の仕業に見せ掛ける。コードウェルはマークに逆らえない。マークがヘリコプタータに乗って捜査の陣頭指揮している最中、コードウェルはマークのために偽装工作をして、泥棒犯人説を強化する。このヘリコプタータでの捜査シーンは、暗闇と光の対比で視覚的にも印象に残る。コロンボはマーガレットの死体の模様から上司に疑いを持つが、マークの高圧的態度と立場の関係で、いつものような執拗さが発揮出来ない。困ったコロンボはアーティ(V.アヴェリー)と言う裏稼業の男に頼んで、思い切ったワナを仕掛ける...。
社会的地位の高い犯人を追い詰めるのが本シリーズの持ち味であるが、コロンボの上司をターゲットにした製作陣の大胆なアイデアに感心した。最後の仕掛けも秀逸で、二重の意味で印象に残る秀作。DVD化が望まれる。