IPDLが提供する機能については良く書かれています。ただ、IPDLと他のデータベースとの差については、履歴演算ができない、大量の表示ができない、検索内容の保存ができない、連続印刷ができないと指摘しているだけで、恰も商用DBと遜色無い調査が可能な様な説明になっています。実際にはデータベースによって相当個性が異なるので、IPDLで欠けている部分をどのようにして補うかなどの記載が欲しかったです。本書はタイトルの様な特許調査入門書ではなく、他のデータベースを使用しているプロの調査マンが読む本と思います。この本を読んだ初心者は何でもIPDLで調査できると勘違いして、多くの時間を費やした結果、最後はプロに依頼することになりそうです。この本を読んでも初心者の方が特許調査ができるようになる訳ではありません。サブタイトルの、「サーチャーが教えるIPDLガイド」がこの本の内容を最も良く現していると思います。