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欲しい情報を広くカバーしている,
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レビュー対象商品: 特許翻訳スーパーガイド (イカロスMOOK) (単行本)
特許翻訳者やこれを目指す人が知りたい情報が数多く取り上げられている。イカロスからは、他にも出版翻訳や映像翻訳など翻訳業界研究用の本が出版されているが、 業界成長の懸念に関する内容は控えられ、「いいところ」にスポットを当てて構成される。 そのため、一般的な教養書以上に批判的な目で分析する姿勢が必要だ。 このシリーズは何年かおきに刷新されるが、今回注目したいのは特許制度の統一と中国特許翻訳事情である。 今後の特許翻訳業界の動向を占うにあたって重要な事項だ。 特許制度の統一に関しては一定の内容は紹介されているものの、 統一の結果どうなるかということについては深く踏み込むのを避けているような印象がある。 本書の全体的な構成は次のような感じ。 ・アンケート結果(回収率は芳しくない)や取材を基にした特許事務所や翻訳会社の視点・情報 ・特許のしくみ・特許翻訳の流れ解説 ・特許翻訳者になるためのステップ・役立つ情報 ・求人情報 PCを使いこなす実践的な例も紹介されていたのはとても良かった。 翻訳というと原文を解釈して訳文に置き換える作業を最初に連想するからか、 翻訳者志望の中には「○語力アップ」にしか意識が向かず、実質的に「○語の勉強が趣味」というところを脱しない人がいる。 日本語や外国語の研鑽はプロになっても終りがあるわけではなく、空気のように当たり前にあるはずのものである。 実務翻訳の場合は「文書を作成する」という意識もしっかり持って取り組みたい。 そうしていると、今回紹介されているようなPCを駆使した置換作業の割合が自然と増してくることになる。 原文の解釈を誤らないように○語力をつけるのも大事だが、翻訳作業では訳抜けや転記ミス、訳語不統一なども恐ろしく、 これらをなくし、かつ短い時間で作業を完了するための工夫を研究することも欠かせない。 今回の記事ではそういうところに読者の注意を向けさせる効果もあると思う。
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