特許翻訳者にとって、この本はなくてはならない本だ!というのが最初の印象。
言い換えれば、ここに書かれていることを忠実に守れば、一流の翻訳者になれるということだと思う。
そういった意味で、特許翻訳をこれから始めたいと思っている人にとって、最適な教科書となるだろう。
かくいう私(特許翻訳歴5年)にとっても、普段何気なくワンパターンで訳してしまっているところ(たとえば「任意の」)
に関する記述は、「目からウロコ」という感じで、とても勉強になった。
このように個々の訳語が勉強になるだけでなく、この本では、特許翻訳者が必ず
おさえなければならない重要なポイントについても詳細に、わかりやすく記述してある。
こういったポイントは、非常に大切である反面、案外と見落としやすい。
だからこそ、特許翻訳を生業とする者は、この本を読み返し、自分が間違った翻訳をしていないか、
常に自覚的であるべきだと思う。
最後に、この本のまえがきでも書かれていることだが、この本を是非メーカーの知財部や
特許事務所の方々にも読んでいただきたい。特許翻訳を主眼に書かれてはいるが、
この本にはより良い(日本語)明細書を書くための有益なヒントがたくさん詰まっていると思う
(良い和文明細書が増えれば、日英特許翻訳者にとっても非常に喜ばしいことだと思うので)。