良い本でした。僕は特許事務所勤めですので、特許権が成立するまでの過程についてはよく知っています。しかし、成立した特許権の活用法については通り一遍の知識しかありませんでした。本書を読んで、大企業の知財部門の活動の一端をかいま見ることができました。
本書の著者は、オムロンの知財部門の管理者として20年近い経験があります。その著者が、特許を用いた企業間競争における基本的な考え方について真剣に語っています。ただ、あまりに真剣になりすぎる余り、知財紛争を日露戦争に例えたり、文章に無駄に難しい漢字が使われていたりと文体に若干癖があります。この癖を割り引いても本書は、知財部門のリーダやスタッフが読むに値すると感じました。