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特許のルールが変わるとき―知財大国アメリカを揺るがせた特許侵害事件「フェスト」
 
 

特許のルールが変わるとき―知財大国アメリカを揺るがせた特許侵害事件「フェスト」 [単行本]

高岡 亮一
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商品の説明

日経BP企画

*特許のルールが変わるとき*
2002年5月、知的財産権史上、最も重要な事件と言われた紛争が決着した。ドイツ系企業のフェスト社が、ロボティクス製品に使用されたシリンダーの設計を模倣したとして日本の工作機械大手SMCを訴えた事件に対し、米最高裁判所が判決を下したのだ。2年前、連邦巡回区控訴裁判所はSMC勝訴としていたが、最高裁は連邦巡回裁判所の判決を棄却し、差し戻す判決を下した。

“フェスト事件”で争われたのは米国の特許市場を支えてきた異端の法理「均等論」である。均等論は特許発明にわずかな変更を加えて侵害を逃れようとする競争者に対し、特許権者の権利行使を認めるもの。特許権者に手厚い保護を与える半面、特許権の効力を暴力的なまでに高め、身に覚えのない侵害の罪を第三者に科し、特許制度の秩序と信頼を崩壊させるものと問題になってきた。最高裁の判決により、一度は「死刑宣告」を受けた均等論は生き延びた。一方で最高裁は均等論に依拠しようとする特許権者に立証義務を課すなど新ルールを示し、均等論を特許制度の秩序内に組み込んだ。

フェスト事件の全容と判決の詳細を紹介するとともに、米国の特許制度の特異性や過熱する特許紛争の内幕についても解説を加える。


(日経ビジネス2003/1/20Copyright©2001日経BP企画..Allrightsreserved.)

出版社/著者からの内容紹介

先端技術開発をめぐって巨額マネーが飛び交うアメリカ特許市場。その存立基盤を150年にわたって支え、ときに凶暴なまでの影響力を発揮してきた異端の法理「均等論」の正当性を真っ向から争った特許侵害訴訟「フェスト社VS焼結金属鉱業事件」への密着取材を通して、米国の特許制度の特異性や過熱する特許紛争の内幕を抉った出色の法曹ノンフィクション。
筆者はアメリカ特許事情に詳しい気鋭の国際弁理士。2000年11月の“衝撃の判決”から最高裁判決(2002年5月)まで、2年間におよぶ法曹界、産業界の動揺ぶりを、当事者双方の特許事務所への直接取材などを通じて明らかにした。複雑な特許制度の仕組みと実務を平易な文章で明快に解説してあるので、ビジネスマンのための特許入門書としても最適。

登録情報

  • 単行本: 348ページ
  • 出版社: 日経BP社 (2002/11)
  • ISBN-10: 4822243125
  • ISBN-13: 978-4822243128
  • 発売日: 2002/11
  • 商品の寸法: 18.8 x 13 x 3 cm
  • おすすめ度: 5つ星のうち 4.5  レビューをすべて見る (6件のカスタマーレビュー)
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形式:単行本
 本書は単なる判例の追跡や解説にとどまらない、広がりのある特許の入門的読み物である。すなわち、フェスト裁判の争点である「均等論」と「禁反言」の歴史を噛み砕いて説明し、さらにはこれらの論争が起こされなければならなかった時代的背景であるプロパテント政策と、その産業活性化との関係についても踏み込んでいる。

 まさにわが国もプロパテント政策を強力に推し進めなければならない現在、これからの方向を考えている技術経営に携わる人にとっても良い参考書になると思われる。

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6 人中、5人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
By 桐原
形式:単行本
文学作品としてのノンフィクションにはなり得ていないと思う。表現や人物描写などは物足りない。

しかし、学生やビジネスマンのための米国特許法の入門書としては、本書は最適である。米国の特許法、特に均等論という特殊な題材が、簡明に、非常に分かりやすく記述されている。

こうした本書の長所との兼ね合いで、本書が法律論文というよりは一般向け書物であることは承知の上で、あえて苦言を呈させていただく。

1997 年以前の判例についてはサイテーション(citation; 搭載判例集の名前、巻数、該当頁の記載)がないのは残念である。サイテーションがしっかりしていれば、本書の資料的・教科書的価値もより高まったであろう。米国では、サイテーションについて厳格なルールがあり、これを逸脱するものはまともな法律論文とはみなされない。本書では、1997 年以前の判例については、すべてたった 1 冊の英文の文献のみが引用されている。これだと、筆者は判例の原典には当たっておらず、この文献から間接的にこれら判例を知ったに過ぎないのではないかという疑いさえ生じる。しかし、法律論文では、引用する判例は全て原典に当たることが原則であり、どうしても原典が入手できないで読んでいない判例については、未読と表示するのがルールである。

ウェブサイトからの引用についても、サイテーションとして URL のみが記載されているが、サイトの内容は頻繁に更新されるため、いつの時点でのウェブサイトを引用しているのかを明記すべきであろう。

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2 人中、2人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
最高 2003/3/28
形式:単行本
特許の本というと堅苦しく読みにくいというイメージがあるが、この本はそんな先入観を覆してくれる。アメリカでの実際の特許係争をわかりやすく取り上げ、均等論(この本で初めてこの考え方を知りました)についての変遷を語ってくれる。
アメリカでの特許に対する考え方を大きな流れの中で理解するには最適な本だと思う。
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