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特攻基地知覧 (角川文庫)
 
 

特攻基地知覧 (角川文庫) [文庫]

高木 俊朗
5つ星のうち 4.7  レビューをすべて見る (9件のカスタマーレビュー)
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商品の説明

出版社/著者からの内容紹介

太平洋戦争の狂気の舞台となった薩摩半島の知覧飛行場。機体に二五〇キロ爆弾を装着し、死の道へ突進した若き特攻隊員たちの残酷ドラマ! 「語られない真実」を緻密な取材で綴る。(入江徳郎)

登録情報

  • 文庫: 370ページ
  • 出版社: 角川書店; 改版 (1973/07)
  • ISBN-10: 4041345014
  • ISBN-13: 978-4041345016
  • 発売日: 1973/07
  • 商品の寸法: 14.8 x 10.4 x 1.6 cm
  • おすすめ度: 5つ星のうち 4.7  レビューをすべて見る (9件のカスタマーレビュー)
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故高木軍報道員の書いた物には信憑性がある。なぜなら、彼は実際に特攻基地に赴き、出撃直前の隊員達と「時」を過ごしているからである。あの「きけ わだつみのこえ」の冒頭に遺書が載った上原良司(享年22歳、慶応義塾大学経済学部からの学徒兵)と仲間の隊員達(全員が東大、京大、早稲田などからの学徒兵)が南薩摩の知覧にいる頃、高木さんも仕事で知覧へ行った。そして、出撃前夜、三角兵舎にいた上原良司達に、「何でもいいです、書いて貰えませんか。」と頼んでいる。

三角兵舎の中は、薄暗く、湿度が高い。外も南国の5月であるから蒸し暑い。そんな中で、第56振部隊の生き残っていた隊員達は、飛行服に身を包み、汗だくになりながら静かに日の出を待っていた。ある者は遺書や手紙を書き、ある者は煙草を吸い中を見つめ、ある者は自分のあまりにも短い人生を振り返りながら唖然としていた。そこへ高木軍報道員が入って来たのだ。「青春の真っ只中」にいる筈の若者達のこの惨めで、あまりにも残酷な最後を、美化せず、賛美せず、英霊などと煽てず、正直にそのままの彼等の姿を記録に残してあげたいと思ったのである。それが彼等へのせめてもの「はなむけ」となる事を望んだ。特攻隊員とは、極普通の家庭の、極普通の青年達であった。戦争がなければ、今頃は大学で猛勉強をし、恋をしていたであろうに。戦争に狩り出され、「特攻作戦」という史上、前代未聞の自殺紛いの死を強制させられていた。彼等のその気持ちをどう理解してあげられようか。しかし、「英霊達の勇ましい姿を記事にして来い」というのが高木軍報道員が受けていた仕事命令だった。戦況が最悪な状況にあった昭和20年5月初頭の話しである。この悲しい事実を克明に記録したのが、この書物である。
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By sirou55 トップ500レビュアー
この本の内容は最初週刊朝日の昭和39年11月13号から昭和40年7月30日号まで38回にわたって連載され昭和40年に「知覧」として出版されたのであるが、誤りや書きたりないところもあって昭和45年に改訂版が出された。その後若干の誤りを訂正し題名も「特攻基地 知覧」として昭和48年に出された文庫版が本書である。

週刊誌に連載されていた頃は無類の戦記ブームで、大人だけでなく子供のマンガ週刊誌でも「大空のちかい」「紫電改のタカ」「零戦はやと」などが連載されていた。ちばてつや氏の「紫電改のタカ」は少年マガジンに連載されていて、当時かなり人気のあった作品だったが、最後に主人公は新しく赴任してきた上官から特攻隊への参加を「命令」されて他の仲間と一緒に出撃するところで終わっていたと思う。子供心にもあまりに唐突な感じの終わり方だったのでよく憶えている。

特攻隊の話は後に著者は「陸軍特別攻撃隊」という作品で結実させるが、この作品は著者自身が知覧で当時実際に取材したこともあって、特攻隊が美化・礼賛されるだけで終わったら真実が覆われてしまうという危機感が筆を進ませたように思う。亡くなった隊員の本心や隊員を送って残された人々がその後どんな思いで生きていったかを再び取材して作品にした。

ただ、かなりきわどい内容も書かれていて、その後知覧に駐屯した米軍の伍長に犯されて子を宿した女性の話や特攻隊を編成・指揮した中心人物でありながら戦後も生きながらえて特攻観音を建立して祈れば事足れりといわんばかりの態度を描いてその後かなりの反感を買った。著者としては書かずにはおれなかったのだろうが。
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By RE-BORN
私は個人的に、先の大戦に関して非常に興味があり、様々な書籍を読んでいますが、特攻について知るにはまずこの本をお勧めします。

特攻攻撃は他にも回天や震洋等いくつもありますが、隊員たちが出撃するまでの気持ち、祖国や家族への想いは共通するものがあると思います。

南方の島々で戦死された方と違い、日本国内の特攻基地から死の出撃をする隊員たちと、そしてそれを見送る町の人々。見送る側もとても辛かったと思います。

昨日までニコニコと挨拶してくれる、未来ある普通の若者が、鉢巻きを絞めて別盃をして飛んで行く。せめて家族に見送ってほしいだろうに、寂しさや不安な気持ちは出さずに祖国の未来を信じて仲間たちと飛んで行く。当時のわずか二十歳前後の若者たちが、どうしたらそこまで強靭な精神力を持てるのでしょう。幼い頃から軍国主義の教育を受けたら皆それが普通の事と思えるのでしょうか。
今も昔も戦争は良くない、と誰もが思っていても、一度開戦すれば皆が国のために滅私し自分の命を武器として体当たりできるものなのでしょうか。

この本を読んで、特攻隊員として出撃された若者たちの事を思い、もし今戦争が起きたら彼らと同じような気持ちになれるのか(正しいかどうかは別として)、と改めて考えさせられました。
戦争とは無縁の現代だからこそ、是非読んでみてほしい一冊です。
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華々しい見送りもなく、家族にも言えず…。
お国のために華々しく散る名誉のある任務なのに、隊員たちはなかなか家族に特攻に任命されたとは言えなかった。... 続きを読む
投稿日: 19か月前 投稿者: エルドラド
特攻兵士と当時の関係者の心情が伝わってくる
著者は陸軍報道班員として、特攻攻撃が実施されている最中、知覧にいた人物である。特攻隊には、陸軍のものと海軍のものがある。「神風」として有名な特攻隊は、海軍のそれを... 続きを読む
投稿日: 2010/3/23 投稿者: Latino H
万人に読んで欲しい書物
この作品の歴史的価値、重要性についてはすでに多くのレビュアーの方々がここに書いておられる。特攻という人類史上例のない悲惨かつ無謀な使命を負った若者達が、どういう状... 続きを読む
投稿日: 2009/3/8 投稿者: 祭りの後
初めて特攻隊について真剣に考えさせられました
とにかく多くの方に読んでもらいたい作品です。腐敗しきってるこんな現代ですが、あの頃の若者たちが帰ってくることも許されず250キロの爆弾を積み、沖縄の空に散っていっ... 続きを読む
投稿日: 2008/11/8 投稿者: ピーヒョロロ
これもまた真実
生き残った特攻隊員達の苦しみというか、その後の暮らしというものがなんとなく想像できる1冊である。... 続きを読む
投稿日: 2005/10/25 投稿者: morochan21
特攻の悲哀
この本では、神坂次郎氏の「今日われ生きてあり」や工藤雪枝氏の「特攻へのレクイエム... 続きを読む
投稿日: 2005/8/3 投稿者: 四畳半
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