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特捜検察vs.金融権力
 
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特捜検察vs.金融権力 [単行本]

村山 治
5つ星のうち 4.0  レビューをすべて見る (5件のカスタマーレビュー)
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商品の説明

出版社 / 著者からの内容紹介

かつて栄華を誇った大蔵省・銀行などからなる金融「護送船団」。バブル崩壊後、この巨大なる金融権力はどのようにして崩壊したのか。そのとき、特捜検察はどう動いたのか。国策捜査はなぜ必要とされたのたのか。朝日新聞の辣腕記者が精力的な取材をもとに描き出す。尾上縫事件、野村・第一勧銀事件、金丸逮捕、大蔵汚職などから最近のライブドア事件まで。一気に読ませる手に汗握るドキュメントです。

登録情報

  • 単行本: 325ページ
  • 出版社: 朝日新聞出版 (2007/01)
  • ISBN-10: 4022502487
  • ISBN-13: 978-4022502483
  • 発売日: 2007/01
  • 商品の寸法: 18.8 x 13 x 2.2 cm
  • おすすめ度: 5つ星のうち 4.0  レビューをすべて見る (5件のカスタマーレビュー)
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By もなか VINE™ メンバー
形式:単行本
バブル期から現在まで、時代を象徴する経済事件とその背後にある社会の歪みを検察の動きを中心に追ったドライブ感溢れるノンフィクション。
国の行政機関である検察が国の政策に沿って権限を行使すること、所謂「国策捜査」は極めて自然な刑事司法の姿である、という著者の姿勢は賛否の分かれるところだが、現に検察(及び表裏一体の法務官僚)が日本社会の転換点にあって常にその進む方向をリードしてきた事実は否定し得ない。中でも本書が扱う、「省庁の中の省庁」大蔵省が絶大な権限を振るった「護送船団」型の事前規制行政システムから、ライブドア事件に象徴される事後チェック型の行政システムへと大きく舵を切ったこの20年の「国のあり方」に検察が果たした役割は大きい。
一方で犯罪摘発を社会設計の手段として用いるというエリート主義は常に独善と紙一重だ。調査活動費問題では内部告発者の口封じ逮捕疑惑なども含め、検察の恥部が露になった。「天皇の認証官」として強烈なプライドを持つ彼らの仕事をチェックするはずの裁判署は「有罪率99.9%」という数字を挙げるまでもなく、検察の追認機関としてしか機能していないのが現実だ。
他にも、誰かが傷つくことを前提とした「事後チェック」なる仕組みが事前規制に比べてそれほど優れたものなのか、また「一罰百戒」を当然とする感覚は「法の下の平等」という大原則とどのように折り合いをつけているのか、など検察官らに問うてみたい疑問は尽きない。立場の違いを超え、様々な視点で考えさせられることの多い良書だ。
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3 人中、3人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
By Mingus
形式:単行本
本書のキモは、タイトルにあるように、特捜検察と大蔵省との攻防にある。戦後日本の護送船団体制のど真ん中にあって、金融・財政政策をつかさどってきた巨大な行政権力・大蔵省。それに寄り添い、経済秩序維持と政官界腐敗に目を光らせてきた捜査権力・検察。この二つの国家権力が過去の密着関係を清算し敵対関係に入ったのが九八年の「大蔵汚職事件」だった。キーマンは以下の二人(肩書きはいずれも当時)。石川達紘・東京地検検事正――中央大出の現場のたたき上げ。「特捜検察のエース」として政官財界にその名は鳴り響く。杉井孝・大蔵省銀行局審議官――東大在学中に司法試験に一番で合格。同時に受けた国家公務員試験も上位合格、若くして「二〇〇二年の大蔵事務次官」といわれた超エリート。だが一方で、両者の意外な交遊ぶりを掘り起こし、臨場感をもって描いている。
 本書が単なる事実の羅列に終わらず、読者に最後まで一気に読ませるストーリー性をもたせているのは、長年司法記者として検察をウオッチしてきた著者の手柄だ。
このレビューは参考になりましたか?
6 人中、4人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
形式:単行本
バブル崩壊後、イトマン事件から長銀・日債銀破綻あたりまでの諸々の金融事件を中心に、それらの「事件化」の背後にある特捜検察と旧大蔵省(=金融権力)の動きを追う。以前から大蔵・国税当局から検察への情報提供が経済事件の端緒になったり、両者の協力により特捜部の捜査が進展してきたケースが多いこと、そしてそれらが大蔵官僚と検察・法務官僚との間の属人的なコミュニケーション・チャネルによって補強されてきたことがよく分かる。

検察首脳、法務官僚、特捜部と、それぞれの組織を検事という独立した法曹が担っているのは、前々から不思議な世界だと思っていたが、やはりそれぞれに考え方の違いがあったり組織の論理が働いたりするようだ。そこはジャーナリストの著作だけに人間ドラマとして面白い読み物になっている。しかし全体として何が問題意識になっているのか読みづらく、帯の宣伝文句にあるように「国家権力のハラワタをえぐり出す」というほど明快には整理がついていないと思う。
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