テーブルトークRPGは絶滅したかと思っていたが、どうしてどうして、新たなユーザーが育っているという。それを裏付けるように、近年いくつもの新タイトルが続々とリリースされている。
本作は、エルスウェアのスタッフによる学園もの。エルスウェアは、かつて(株)遊演体でネットゲーム(ここでいう「ネットゲーム」は、郵便を用いた大規模なRPG)を運営し、成功に導いたスタッフを中核とする、実力派の会社だ。ゲーム界の知恵袋・柳川房彦の監修を仰いだ本作は、スチャラカな見た目の根底に一筋縄ではいかぬ奥深さを備えた快作となっている。
惜しむらくは価格の高さと、造本の厚さ、重たさ。たとえばCDロムでのリリースというかたちにできないものだろうか? 幾度となく参照を繰り返した本だけに、検索機能を充実させ、モニター上で読むという形式には、適していると思うのだが。