スペインが植民地建設をはじめる前のフィリピンの歴史がほとんど分かっていないとは!しかしそれ以上に驚いたのは米西戦争の茶番だ。米国がスペインに戦争を仕掛けて奪い取ったものと思っていたが、スペインはすでにフィリピン統治の力を失っており、戦争をしたことにして米国に譲り渡したのだ。そして米国がフィリピンに対してついたウソ。ここでもかれらは「解放してやる」と言っていた。米国議会では「フィリピン人達には自らを統治する能力はない」とか「(劣った民族を支配するのは)白人の責務だ」などという議論がまかり通っていたというのに。
宗教人たちの行動にもあきれる。武装した宣教師だと?詳細は読んでいただくしかないが、驚き呆れることばかりが続く。
ついでながら、『物語 ラテンアメリカの歴史』を併せてお読みになることをお奨めしたい。スペインの植民地統治のあり方がよく分かると思う。