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52 人中、44人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 4.0
interesting book, but.....,
By カスタマー
レビュー対象商品: 物語 ドイツの歴史―ドイツ的とはなにか (中公新書) (新書)
一冊の新書に「ドイツ史」を盛り込むのは大変な作業だったかと拝察いたします。とはいえ、神聖ローマ帝国の誕生からはじめて、次第にオーストリア(エステルライヒ)、ベーメン以外の現ドイツ地域に話題が限定していくので、後半はプロイセン中心の歴史になっていて先ずは上手くまとまった体裁になっています。 しかしながら、『物語ドイツの歴史』というタイトルの割には、歴史物語的な面白さに欠ける本だと言わざるを得ません。やはり、ドイツ圏ないしドイツ民族のように文化史的にも民族的にも重要かつ変遷に富む対象を扱うのは、「物語アイスランドの歴史」や「物語カタルーニャの歴史」の様に容易には参りません。 ここは矢張り「物語バイエルンの歴史」、「物語プロイセンの歴史」、「物語オーストリアの歴史」、等々、地域別に分冊で執筆して頂きたかったと存知ます。
26 人中、22人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 3.0
コンパクトにまとめてはみたものの…,
By 佳少爺 "Jia-(shao)-ye" (東京都目黒区) - レビューをすべて見る
レビュー対象商品: 物語 ドイツの歴史―ドイツ的とはなにか (中公新書) (新書)
ドイツといえば、歴史の上でも今日の状況の上でも、一貫して大きな存在感を発揮し続ける欧州の大黒柱的な存在です。しかしながら、その歴史的な歩みは分裂と流動、そして周辺との恒常的に不安定な関係に彩られており、その大まかな流れや「ドイツ的」なるものの具体的な内容を示そうと思うと、やはり一筋縄ではいかないようです。本書は、古代から現代に至るドイツ民族の歩みを鳥瞰図的にまとめたものです。単なる政治史のみでなく、社会的・文化的・宗教的な側面についても適宜触れているほか、各時代の特徴等に対する考察も随所で試みられており、さすが著名な西洋中世史家の手になるものと感心しました。 他方、コンパクトなボリュームに多くの要素を盛り込もうとした結果、一般読者向けの入門書というよりも、本格的な概説書の内容を蒸留したような塩梅となってしまった観を否めません。副題に示された「ドイツ的とは何か」という問題意識との兼ね合いもあるのかも知れませんが、宗教や文化の紹介についても、この種の本で時代毎にマイナーな人名等を登場させることに如何ほどの意味があるのでしょうか。 また、著者は、ドイツ史を貫く一筋の「赤い糸」として古代・中世以来の「アジール」(庇護権)なる慣習を取り扱おうとしたようですが、これに関する具体的な記述はルネサンス期までに止まり、その後の展開については、いきなり現代ドイツ憲法における亡命・難民の地位の話にまで飛んでおり、些かの戸惑いの心持を禁じ得ません。 総じて思うに、水準的には結構なものがあるように見受けますが、「物語」と銘打つ本シリーズの趣旨との関係では、相当に議論が分かれるのではないでしょうか。
2 人中、2人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 3.0
通史では無く、神聖ローマ帝国ものとして読めば良いのかと,
By
レビュー対象商品: 物語 ドイツの歴史―ドイツ的とはなにか (中公新書) (新書)
一言でまとめると、ドイツと言う(ゲルマンの方が正しいか)概念の誕生から、神聖ローマ帝国成立そしてプロイセンによるドイツ統一あたりまでが肝となっている一冊です。 「物語」シリーズなので、現代史(EU加盟辺り)までフォローはしていますが、20世紀はこの本においては おまけみたいなものです。 西洋史、ドイツ史に疎い私にとっては、序盤の叙任権闘争から神聖ローマ帝国成立とその後辺りは 得るところも多かった一冊です。 しかし、副題になっている「ドイツ的とはなにか」という点については、どうも焦点がぼやけている ようです。著者はそれのキーワードととして「アジール(乱暴に説明すると、それがある空間・場所では 世俗と切り離され、何人にも侵されない、という考え)」を、挙げていますが、歴史が現代に近づけば 近づくほど、その概念は消えていくのです。 それに神聖ローマ帝国の頃から今も変わらず、ドイツと言う大枠はあっても、地方の発言力が強い= それなりに自立している、彼の国を或るキーワードでまとめるのは、ちょっと厳しかったのかな、と 感じた次第。 (通史としてまとめるのは、ドイツと同様につい100年前まで、諸侯乱立状態だったイタリアも難しい のかな、と思いますが、同シリーズのイタリア版はそこら辺を上手く乗り越えています) と言う訳で、ドイツ通史本というよりは、ドイツの起源は?神聖ローマ帝国とは何?と言う点に興味が ある方にお勧めです。
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