メキシコを含むラテンアメリカ歴史をコンパクトにまとめた本。アフリカで発生した人類が氷河期で陸地となっていたベーリング海峡を渡って南米に移ってきたため、他の歴史シリーズと異なり先史の地学的説明も加えられている。広大な地域をコンパクトに整理してまとめてあり、興味深い人物の紹介も生きた人間像が伝えられる。スペイン(ブラジルはポルトガル)統治を軸とする時期と後ろにイギリス、米国が産業資本として影響力を及ぼす形での独立の時期の二つに分けて流れが理解できる。カウディーニョに代表される縁故的利害関係を軸とした政治投資の流れが、今も行き続けていることがよく分かる。現代のラテンアメリカを理解するのに、分かりやすい歴史シリーズの中の傑作の一つ。