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物語オーストラリアの歴史―多文化ミドルパワーの実験 (中公新書)
 
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物語オーストラリアの歴史―多文化ミドルパワーの実験 (中公新書) [新書]

竹田 いさみ
5つ星のうち 3.8  レビューをすべて見る (6件のカスタマーレビュー)
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商品の説明

内容(「BOOK」データベースより)

APEC提案、カンボジア和平の国連提案、農業貿易の自由化など、オーストラリアは国際社会の構想を次々と実現してきた。中規模な国家ながらベンチャー精神にあふれた対外政策はどこから生まれてきたのか。さらにアジア系移民が暮らす多文化社会は、かつての白豪主義からの一八〇度の転換であり、社会革命といえる。英帝国、米国、アジア諸国との関係を軸に一五〇年の歴史空間を描き、新しい国家像の核心に迫る。

登録情報

  • 新書: 296ページ
  • 出版社: 中央公論新社 (2000/08)
  • ISBN-10: 4121015479
  • ISBN-13: 978-4121015471
  • 発売日: 2000/08
  • 商品の寸法: 17.2 x 11 x 1.8 cm
  • おすすめ度: 5つ星のうち 3.8  レビューをすべて見る (6件のカスタマーレビュー)
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手堅い入門書 2007/9/14
形式:新書
日本を代表するオーストラリア外交研究者による入門書。
入門書とは言っても、その内容はかなり充実しており、この一冊を読めばオーストラリア外交の歴史は一通り理解できたと考えていいだろう。入門書ということで、当然わかりやすく、興味を引くように書かれているのだが、かと言って変に単純化してしまうこともなく、オーストラリア外交をこれから勉強したい者に、安心して進めることができるテキストだ。また、本書は、「世界史におけるオーストラリア」、「アジア太平洋におけるオーストラリア」という視点が常に意識されているのが特徴的である。とかく国際関係(史)の脇役になりがちなオーストラリアであるが、本書は(少なくとも国際関係史を学ぶものにとっては)それを表舞台に引っ張り出してくれたといえる。
このレビューは参考になりましたか?
4 人中、3人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
形式:新書|Amazonが確認した購入
国際関係に重点をおいたオーストラリア史だが、豊富な内容を簡潔にまとめた好著だと思う。オーストラリアというと、「豊かな自然と気さくな人々」、といった観光パンフレット的イメージが先行しがちだが、かつては「アジアに包囲された白人社会」として強烈な人種意識を発達させ、白豪主義によって有色人種の移民を排除していた。その国が今日では、アジア太平洋地域の一員としての意識を強め、多くのアジア系移民を受け入れる多文化社会へと転換してしまった。これは非常に大きな変化であり、もっと関心がもたれてよいことだろう。

本書は、イギリスによる植民地化の経緯からはじまって、オーストラリアの地政学的環境や、イギリスとの関係の変化に触れながら、白豪主義の背景と、それが1970年代以降大転換をとげた経緯について、分かりやすく説明している。本書は直接にはオーストラリアを対象としているが、叙述の過程では、カナダや南アフリカの歴史を含めた、イギリス帝国の歴史にも触れており、米ソの冷戦を中心とする戦後史像からは抜け落ちやすい、イギリスの視点からの国際政治史にも目を開かせてくれる。また、日豪関係についての叙述も充実しており、「アジアの中の日本」を考える上でも有益な本である。

「物語」風の叙述を期待するとあてが外れる、という意味で星4つとしたが、世界の中のオーストラリア、日本にとってのオーストラリアを考える上では最適の入門書といえるだろう。
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形式:新書
アボリジニ文化を完全に無視し、独立前後から描かれている。しかもこの期間主体的に戦争を起こしていない事もあり、本書はほとんど全てが政治的話題で構成されている。文化面などにほとんど触れられていないなど問題もあるが、的を絞った分中身は濃い。

本書のメインテーマはオーストラリアのアイデンティティー形成の過程だ。英国への依存から自主防衛、親米路線の挫折を経て中小国のリーダーとしての地位を獲得するまでを描く。移民政策や共和国化、APECなど新しい話題も豊富で今後もこの国の外交政策には興味が尽きない。
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