どんな国や民族でも、「現在」を理解するために、
その国の歴史的背景を知っておくことは極めて重要だと思う。
気が遠くなるほど長い中国の歴史や、
複数の国が複雑入り組んだヨーロッパの歴史を知ることは難しいが、
幸いなことに米国の歴史は浅く流れも比較的単純だ。
もしあなたが、少しでもアメリカ人と接する機会があるならば、
是非とも簡単に彼らの歴史的背景をかじっておくことをお勧めする。
おそらく米国の歴史を扱った書物はたくさんあるのだろうが、
私が最初に読んだのはこの本。
実に読みやすく書かれているので、
新書としては少し分厚い250ページも、
あっと言う間に読むことが出来る。
他の本と比べてないので「最適」とは断言できないが、
値段も手ごろなので、読んでおいて絶対に損はない。
読みやすいのは、(本のタイトルにもあるように)この本が
「物語」になるように構成されているからだろう。
単純に歴史の出来事を羅列するだけでなく、
歴史上の人物に読者が共感を感じるように工夫されている。
さらに、時折挿入される作者の現代の米国での旅行記も
読者に歴史を身近に感じさせることを助けている。
もしこれからアメリカに旅行に行くなら、
行きの飛行機の中に読むのにちょうどよい。