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物語の役割 (ちくまプリマー新書)
 
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物語の役割 (ちくまプリマー新書) [新書]

小川 洋子
5つ星のうち 4.5  レビューをすべて見る (20件のカスタマーレビュー)
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商品の説明

内容(「BOOK」データベースより)

私たちは日々受け入れられない現実を、自分の心の形に合うように転換している。誰もが作り出し、必要としている物語を、言葉で表現していくことの喜びを伝える。

著者略歴 (「BOOK著者紹介情報」より)

小川 洋子
1962年岡山市生まれ。早稲田大学第一文学部文芸科卒業。’88年「揚羽蝶が壊れる時」で海燕新人文学賞を受賞。’91年「妊娠カレンダー」で第104回芥川賞を受賞、その後も様々な作品を通じて、私たちを静謐な世界へと導いてくれている。2004年には『博士の愛した数式』で読売文学賞、第1回本屋大賞、『ブラフマンの埋葬』で泉鏡花文学賞、2006年には『ミーナの行進』で谷川潤一郎賞を受賞した。翻訳された作品も多く、海外での評価も高い(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

登録情報

  • 新書: 126ページ
  • 出版社: 筑摩書房 (2007/02)
  • ISBN-10: 448068753X
  • ISBN-13: 978-4480687531
  • 発売日: 2007/02
  • 商品の寸法: 17.2 x 10.6 x 1.4 cm
  • おすすめ度: 5つ星のうち 4.5  レビューをすべて見る (20件のカスタマーレビュー)
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20 人中、18人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
By misora VINE™ メンバー
形式:新書
年をとるにつれ、いつのまにか、物語や小説を読む割合が減ってしまいました。

つい、分かりやすい社会事情の解説書や、ビジネス書、生活雑誌、実用書にばかり手が伸びて…。

でも、一方で、大人になっても物語を愛する人がたくさんいる人がいて、

なぜ、自分は物語から遠ざかってしまったのか、考えていました。

小川さんの作品は、『博士の愛した数式』しか読んだことがありませんでしたが、

瞬時に映像が明確に伝わり、やさしさ、ぬくもりのを感じさせる文章が、とても魅力的でした。

本書は、べつべつの3つの講演を元に編まれたものですが、

その小川さんが何を意図して物語を書こうとしておられるのか、芯にある姿勢をうかがい知ることができます。

また、幼ない頃、どのような本と出会い、作家へと至ったかも綴られています。

さらっと映画を見るぐらいの時間で読めるプリマー新書ですが、奥深く考えさせることの多いシリーズ。

本書も随所に、ぐっと引きつけられる言葉がちりばめられていて、作家の底力を見せつけられたりも。

「たとえば、非常に受け入れがたい困難な現実にぶつかったとき、

人間はほとんど無意識のうちに自分の心の形に合うようにその現実をいろいろ変形させ、

どうにかして現実を受け入れようとする。もうそこでひとつの物語を作っているわけです。

(中略)そういう意味でいえば、誰でも生きている限りは物語を必要としており、

物語に助けられながら、どうにか現実との折り合いをつけているのです」(p23)

これは、ほんの一部。

あとは、ぜひ、ご自分で探してみてください。
このレビューは参考になりましたか?
14 人中、12人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
By ringmoo トップ500レビュアー
形式:新書
「博士の愛した数式」を例にとりながら、作者が小説を書く過程を語っています。

その書きぶりは、栗本薫も同じようなことを言っていましたが、物語が、主人公たちがかってに物語を語ってゆき、作家はその後を言葉に落としてゆくのだということです。もちろん、その前提には様々な事象についての引き出しがあり、そこから湧き上がってくるものではないでしょうか。

読者にとって、「本を読む」或いは「物語を読む」ということは、どういうことでしょうか?

作者は、誰でも物語を作っているといいます。苦難や悲しみにくれる時、人はそれを乗り越えるために、自分を納得させる物語を作り乗り越えるのだと。確かに、そうかも知れません。何かあると、屁理屈であろうが何であっても、自分の都合のいいように解釈し、その悲しみを忘れたり、明日への希望を見出したりします。

「本を読む」ということは、そうした時のための引き出しを沢山作っておくことかも知れません。

さあ、次の本を読もう。明日のために。
このレビューは参考になりましたか?
7 人中、6人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
形式:新書|Amazonが確認した購入
 小説を書くためのハウツウ本を何冊か読みましたが、その最初の所、物語については語られていなかったことが、ここには書かれていて、「人間は、なぜ物語を必要とするのか?」が、やさしく語られています。
 人が生きていくために物語を必要とし、必要な物語を自分で紡いでいるということが、ほんとうに心にすとんと落ちてきました。
 そして、作者の中で物語がどのように作られていくのかが語られていて、小説を書こうとしている人には、是非、読んで見るべき本だと思います。
 ページ数も字も読みやすいですが、内容は深いです。
 何度も繰り返し読んで、それでいて読み返すごとにまた頷いてしまいます。
 
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わたしたちにとって物語がどういうものかがしみじみわかる
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投稿日: 2010/2/22 投稿者: どりー
数学と物語創作の類似性の指摘が新鮮。著者の作品がますます好きになる。
「世にも美しい数学入門」同様、短時間で読める本だが、詰まっている内容はとてつもなく深い。「物語の役割」「物語が生まれる現場」「物語と私」の三部構成。言葉で表せない... 続きを読む
投稿日: 2009/10/23 投稿者: ともぱぱ
小川洋子作品がもう一度読みたくなった
小川洋子が物語りについて語った講演を文章化した新書。普段小川洋子がどのようなことを考えながら小説を書いているかを知ることができた。... 続きを読む
投稿日: 2009/5/23 投稿者: tomato360
軽々に中高生に読ませてはいけない、危険な本
... 続きを読む
投稿日: 2009/3/29 投稿者: モワノンプリュ
大学での講演の内容
大学での講演の内容も含まれています。友人の大学で、まさにこの内容を講演されたそうです。... 続きを読む
投稿日: 2009/1/30 投稿者: Lucca9
物語の裏の顔
『博士の愛した数式』などで知られる作家小川洋子の新書。本書はもともと異なる三回の公演がベースになっていて、他のプリマー新書と同じく、一時間と少しぐらいで読みこなせ... 続きを読む
投稿日: 2009/1/1 投稿者: 倒錯委員長
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