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物語の作り方―ガルシア=マルケスのシナリオ教室
 
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物語の作り方―ガルシア=マルケスのシナリオ教室 [単行本]

G.ガルシア=マルケス , 木村 栄一
5つ星のうち 4.2  レビューをすべて見る (12件のカスタマーレビュー)
価格: ¥ 3,150 通常配送無料 詳細
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商品の説明

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聞く人の心をつかみ、揺さぶる物語はどうやって作られるのか。何千年ものあいだ物語を求めつづけてきた人類にとって、普遍のテーマと言っていい。現代でも作家や脚本家はもちろん、魅力的なストーリーを作り出すことへの欲求は多くの人が潜在的に抱いているはずだ。

『百年の孤独』『族長の秋』などで知られるラテンアメリカ文学の巨人ガルシア=マルケスは、映画脚本にも手を染めている。その彼がキューバにある映画学校で、脚本家やその卵、映画監督たちと交わした議論を活字化したのが本書。自在に交わされる対話を追ううち、読者は物語の誕生と変質という摩訶不思議な瞬間に立ち会うこととなる。

ディスカッションはおおむね次のように進行する。テレビドラマ化を念頭において、生徒ひとりひとりがストーリーを披露、これに対してガルシア=マルケス(愛称の「ガボ」で登場)やほかの人々が意見を述べ、検討を加える。このプロセスを経るうち、物語はしばしば思わぬ方向へ変化していく。たとえば、バイオリン奏者である夫の挙動に不審を抱く妻が、彼の正体はテロリストだと知るストーリーのはずが、ふとした拍子に彼女のほうがテロリストという設定になっている。または悲劇のつもりで進めていたラブストーリーが、いつの間にかコメディーとしてまとまることもある。

この議論を導き、精彩を与えるのはやはり「ガボ」である。提示された物語を糸口に独自のイメージをあふれさせ、惜しげもなく皆の前に投げ出す。かと思うとユーモアたっぷりに生徒を刺激し、ときには創作の本質に触れる言葉を口にする。巨人の存在感に今さらながら圧倒される思いだ。

この教室で議論され、練り上げられるのは単なる紙上のストーリーではない。まさに、生れ落ち、成長していく生きものなのだ。じつは、それこそが物語の本質と言えるのかもしれない。ガルシア=マルケスの愛読者のみならず、物語に魅かれるすべての人に本書は開かれている。そして人間に物語が与えられた喜びを、あらためてかみしめることになるだろう。(大滝浩太郎)

日経BP企画

物語の作り方 ガルシア=マルケスのシナリオ教室
著者は中南米を拠点に、小説や脚本を書く著名な作家だ。同書は、著者と中南米の若い脚本家10人が、30分間のテレビドラマを作る様子を描く対話集で、それぞれの案を参加者全員で物語に練り上げていく。議論の途中で誰かが放った一言が、脚本をガラリと変えるのが面白い。彼らの手にかかると、いとも簡単に優しい妻が殺人犯に、笑い話が悲劇に変わってしまう。

 中でも字面を突然、生き生きとした映像として浮かび上がらせる、著者の発言に圧倒される。彼が自分を「天性の語り部」だと言うのもうなずける。

 各参加者は独自の手法を持っており、簡単には自分の主張を譲らない。個性豊かな彼らのやり取りのお陰で、同書は物語の作り方のみならず、会議の進め方の指南書にもなっている。


(日経ビジネス 2002/03/18 Copyright2001 日経BP企画..All rights reserved.)


登録情報

  • 単行本: 405ページ
  • 出版社: 岩波書店 (2002/2/18)
  • 言語 日本語
  • ISBN-10: 4000252917
  • ISBN-13: 978-4000252911
  • 発売日: 2002/2/18
  • 商品の寸法: 19 x 12.6 x 2.6 cm
  • おすすめ度: 5つ星のうち 4.2  レビューをすべて見る (12件のカスタマーレビュー)
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56 人中、51人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
形式:単行本
ガルシア=マルケスの現実とも幻想ともつかない世界が好きで手にしてみましたが、小説ではなくシナリオの作り方でした。ガルシア=マルケスが開催するシナリオ教室の授業をもとにした本が既に三冊刊行されているそうで、そのうち二冊がこの訳書に収められています。教室の参加者にはすでにプロとして活躍している人も多く、ふだんはぼんやり見ている(読んでいる)だけのストーリーの背後に、どれほどの配慮が秘められているかに改めて驚嘆しました。ガルシア=マルケスが自らの小説(の制作過程)とシナリオを比較しているところも若干ありますので、小説のファンでも結構楽しめると思います。
このレビューは参考になりましたか?
42 人中、38人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
By shige_u
形式:単行本
 この本は、ガブリエル・ガルシア=マルケスがリーダとなり、ブレーンストーミングっぽい形式で、ライター連中があーだ、こーだとシナリオをこさえていくワークショップの録音記録みたいなものなのだが、読んでいて、ラテンの作家連中ってのはこんなにポンポンとアイディアが出てくるものなのか? といった疑いの念が先行してしまった。まあ、そこはガブリエル・ガルシア=マルケスを取り巻く連中なので、そんなもんなのだろうと思い、一度読み終えた後、今度は紙と鉛筆を手に、この連中の中に参加できるかどうか、挑戦を試みた。 結果・・・惨敗。 誰かが話し出すアイディアをメモってイメージするだけでも膨大な量になってしまい、とても「イマジネーションをかき立てられる」だの「インスパイアされる」だのの状態にはほど遠く、進級/落第のかかった補習授業の板書メモ状態にしかならなかった。ま、それで当たり前なのだが。ただ読んで感心するだけでも面白いが、身の程知らずにも挑戦を試みて、砕け散る楽しみも味わえるということで、星5つ。
このレビューは参考になりましたか?
38 人中、34人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
形式:単行本
「物語の作り方」のケーススタディとして取り上げるなら可、

あるいは、

初稿を書き終えた後のチェックシートとして再読するなら可、

あるいは、

実作に取り組みたい人が前向きになれる後押しの書としてなら可、

一方で、

すぐ実践できる「物語の作り方」を知りたい人にとっては不可、

シナリオの書き方について知りたい人にとっては不可、

さらには、

ガルシア=マルケスの小説が好きな人にとっては可もなく不可もなく、

といったところでしょうか。

とはいえ、シナリオを書く上で肝に命じておきたい一家言も

随所に見られます。手許に置きたい1冊。
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最近のカスタマーレビュー
無駄な文章が多い
内容を要約した本が欲しいです。授業を再録したもののようですが、そのまま収録するのではなく、特に生徒のものは要約して欲しい。無駄が多い感じがします。シナリオの書き方... 続きを読む
投稿日: 16か月前 投稿者: 巣日野座
正しいブレインストーミング
ノーベル賞作家ですから、さぞかしすごいことを言うのかと期待しましたが、そういうことではなかった。... 続きを読む
投稿日: 21か月前 投稿者: mfk4
ガルシアの談話集
ガルシアが開いている脚本教室での彼と生徒の授業とディスカッションを本にしたものです。
よって、会話などで無駄な部分が多々あります。... 続きを読む
投稿日: 21か月前 投稿者: Naricy
後になってわかること
 ガルシア=マルケスさんと実際のドラマ(物語)作りの記録。会話ばかりで進むあまりできのよくない小説のようだった。... 続きを読む
投稿日: 2006/2/3 投稿者: say
アイデアの泉
ガブリエル・ガルシア・マルケスが主催するキューバのシナリオ教室で
生徒との会話を収録したものです。... 続きを読む
投稿日: 2004/10/14 投稿者: casanegra
創作法のひとつとして。
 会話形式で議論が進んでいるので臨場感があります。... 続きを読む
投稿日: 2004/5/26 投稿者: ぺり
さすがマルケス。
ラテンアメリカ文学の旗手である著者が、
自身の知り合い等を集めて、
物語についての討論を行ったもの。... 続きを読む
投稿日: 2003/11/13 投稿者: niemands
おもしろい話になるように、筋をどんどん作り変えていくのが興味深い
キューバのシナリオ教室における、30分ドラマを造るワークショップの記録。ノーベル文学賞作家ガルシアマルケスがチューターとなり、素材となるシーンや、脚本家のプロット... 続きを読む
投稿日: 2003/7/20 投稿者: 寒がり老人
ガルシア=マルケスと共に語り合うという幸せ
本書は、10人近くのシナリオライターたちが集まったワークショップのテープ録音を起こして編集されたものであり、あたかもガルシア=マルケスを囲む輪の中に、読者である自... 続きを読む
投稿日: 2002/6/25 投稿者: 匿名希望
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