登録情報
|
物理学における自然観の移り変りのアインシュタインによる見方が書かれている。上巻では力学的自然観の成功と衰退、それとともに現われた場の理論の入口まで触れられる。
インフェルトの巧妙な語り口により物理学に詳しくない方でも本質的なことは理解できると思う。
とにかく数式が皆無で結果より過程を解説したものなので、実用どころか物理の参考書にもならないが、その哲学には大学教養レベルの物理を学習した人でもいろいろな発見をすると思います。ニュートン力学では物を落とすと重さに関係なく同時に落ちることを実は偶然としか説明できていなかった、なんてこと知らなかった...(私だけかも?)。
第二次大戦時、アインシュタインはインフェルトのポーランドからの救出を米国に嘆願したが、すでに何人ものユダヤ人の脱出を援助していたため効力がなかったそうです。そこで共著で、この平易でありながら物理学の本質を詰め込んだ一般向けの本を書き、推薦書代わりにしたという逸話のある、命をかけた渾身の著作でもあります。
|
|
|