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最も参考になったカスタマーレビュー
4 人中、4人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 4.0
学問の系譜を学ぶ意義、それは"メタ理論"の感覚を磨くことなのですね,
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レビュー対象商品: 物理の歴史 (ちくま学芸文庫) (文庫)
本書は1953年に刊行された本の復刊・文庫化したものです。全般を通してレベルが高いので、物理学を一通り学んだ読者向けでしょう。
【目次】第1章 運動と力(高林 武彦)、第2章 電磁気(中村 誠太郎)、第3章 光とはなにか(中村 誠太郎)、第4章 量子論(高林 武彦)、第5章 原子核と素粒子(中村 誠太郎)、補注・解説(江沢 洋) 物理学において新理論が如何に生まれるべくして生まれてしてきたかについて史実に忠実に基づいて解説されています。第1章に「ガリレイの望遠鏡が太陽の素顔に黒点を見い出し、ケプラーの解析が円の原理を打破し、人々の素朴な審美的満足は次々と破られたが、事実は想像よりも豊かな襞(ひだ)をもって現れた。何を美しいと感じるかは経験とともに進化するものである」という名言が飛び出しますが、この「審美眼は経験と共に進化する」という話は他の章でも当てはまります。 そして「新理論はどのように構築され、解釈されるべきなのか」という"メタ理論"の議論が具体的事例で説明される処が良いですね。現代科学は"目に見える複雑な事象"を"目には見えない簡単なモデル"で説明しようとする知的営みなのですから、このような"メタ理論"の感覚を磨くことは肝要です。新理論が生まれた当時の考え方を知り、それをベースに新理論を思いつく"発想法"(論理を乗り越えるための審美眼)を学ぶことは決して回り道ではないと思います。 本書のクライマックスは第4章です。この章は後に発展して「量子論の発展史」という名著として現れました。この本はかなり難解ですが本書より詳しい説明が読めます。本書の4章・5章のような内容に興味のある読者には「X線からクォークまで」「新版 電子と原子核の発見」もお薦めです。
5 人中、3人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 3.0
数式を思い浮かべて読むまないと苦しい,
By Agnus (東京都) - レビューをすべて見る
レビュー対象商品: 物理の歴史 (ちくま学芸文庫) (文庫)
「第1章 運動と力」は非常に読みやすいが、2章以降は、頭に数式を思い浮かべながら読まないとかなり苦しいのではないかと思う。数式をそのまま日本語にしたような表現も多いので、せっかく読み物風にするならもう少し噛み砕いてほしいし、どうせここまで説明するならもう少し数式を入れてもよかったのではとも思う。
それでもストーリーはしっかりしているので、断片的な知識がどのように結び付くか分からないような場合には、なるほど、と得るものは多い。 量子力学でもう少し平易な読み物風のものを望まれる方には、私は「光の場、電子の海―量子場理論への道(吉田伸夫)」をお薦めする。
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