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物理と数学の不思議な関係―遠くて近い二つの「科学」 (ハヤカワ文庫NF―数理を愉しむシリーズ)
 
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物理と数学の不思議な関係―遠くて近い二つの「科学」 (ハヤカワ文庫NF―数理を愉しむシリーズ) [文庫]

マルコム・E. ラインズ , Malcolm E. Lines , 青木 薫
5つ星のうち 4.3  レビューをすべて見る (6件のカスタマーレビュー)
価格: ¥ 1,050 通常配送無料 詳細
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合計価格: ¥ 1,827

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商品の説明

内容(「BOOK」データベースより)

あくまで自然現象が研究対象の物理と、抽象世界に遊ぶ数学とは、似て非なる学問。しかし、斬新な物理理論構築の決め手になるのは往々にして、物理学のためどころか、現実に役立てることさえ念頭になく、100年も前に作られていた数学の成果だったりする。なぜそうやって、いつもうまくいくのか?思いがけない結びつきをはらんだ豊富な実例を眺めるうちに数理的な考え方の極意が見えてくる稀有な1冊。

著者略歴 (「BOOK著者紹介情報」より)

ラインズ,マルコム・E.
1936年、イギリスのバンベリー生まれ。オックスフォード大学に学び、理論物理学で博士号を取得、同大学マグダレン・カレッジの特別研究員を経て1966年に渡米、ベル研究所の物理学研究員となる。固体物理学の分野で論文多数

青木 薫
1956年生、京都大学理学部卒業、同大学院修了。理学博士。翻訳家(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

登録情報

  • 文庫: 500ページ
  • 出版社: 早川書房 (2004/12)
  • ISBN-10: 4150502951
  • ISBN-13: 978-4150502959
  • 発売日: 2004/12
  • 商品の寸法: 15 x 10.6 x 2.4 cm
  • おすすめ度: 5つ星のうち 4.3  レビューをすべて見る (6件のカスタマーレビュー)
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23 人中、21人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
大学物理入門 2005/6/24
形式:文庫
大学初年級程度の物理の数学的な扱いを知らないとちょっと難しいかもしれない。物理の話題は学部レベルではあるが、ポイントとなる数学は丁寧に解説してあるので、大学一年生には背伸びしてみるのにちょうど良い本かもしれない。
固体物理におけるフーリエ解析の効用(個々の原子に着目するのではなく、固体に伝わる波に着目する方法)や、統計力学の解説は簡潔でいて分かりやすい(一般の教科書では未定乗数法で導入したエネルギーと対の乗数(温度に関係する)の解釈をうまく説明していないが、きちんと説明している)。そのほかもとても面白い。
数学好きよりは物理をこれからちゃんと学びたい人向けの本ですね。むかし物理をやっていた人にも面白い。一般向けとは言えないので星4つ。
このレビューは参考になりましたか?
9 人中、8人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
By ワカシム トップ1000レビュアー
形式:文庫
 かつて、全く役にたたないことが美徳であり矜持ですらあった純粋数学は、物理学が世界を理解するために必要とする難解な数学一式を―リーマン幾何学と一般相対性理論などが典型だ―どういうわけか既に発見していたという不思議な横顔をもっている。

偉大な理論物理学者スティーブン・ワインバーグは、このミステリーを「科学における数学の、不思議なほどの有用性」と命名しているはどだ。(余談だが、哲学が、全くといっていいほど物理学の発展に役に立たないことを指して「科学における哲学の不思議なほどの非有用性」と呼んで対比した)

そういった側面に注目する本書で、最初に紹介されるエピソードは、1910年にプリンストンの応用数学教授だったジェイムズ・ジーンズ卿が、同大学のカリキュラム委員会に「群論ははずしていいでしょう。物理学にはまったく役にたちませんから」というアドバイスをしていたという話。
これなど、その数十年後には、群論が物理数学で必修になるという現実と対比すると面白すぎる。ついでに、どの教科も優秀だった学生時代のマックス・プランクに「物理学だけはやめなさい」という進路指導をした指導教官(史上もっとも間違いだったことが確実な進路指導として有名)と張り合える例があったのか…などとニヤリ。

 基本的に、一般向けの解説書は「数式なしの説明」を実践してナンボとされるが、いい加減それだけでは限界がある。本書は、そういった限界よりも深く、物理と数学の深遠さを体感することができるように、必要な数式と平易な説明を使って書かれている。そのため、数式は結構多く、数式なしの一般書が限界というレベルだと、簡単に読むことはムリ。
しかし、大学一年生の数学までやり直す根性があれば読めるレベルではある。私はまともな教育を受けていないため、勉強しながら読んだ口であるが、その甲斐はあったなと、しみじみ思えるだけの濃さがある。

 また、数式が入ると売上が落ちるという出版業界の常識に逆らう心意気も素晴らしいし、数式があってもわかりやすい説明は可能だということの証拠でもあり、私は本書を高く評価したい。

やはり必要なものは必要なのだから、こういった「数式を交えつつも一般向けに解説した良書」は、もっと評価されてよいと思う。
このレビューは参考になりましたか?
11 人中、9人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
By muiku
形式:文庫
原著の題名は"ON THE SHOULDERS OF GIANTS"。ニュートンの言葉です。
偉大な物理学者も先人の研究を背景として研究していると言っています。それを聞いて私は巨人のピラミッド(組み体操)をイメージしました。ニュートンの頃、以上に今は高くなってさらに遠くが見える。
数学というのは他の分野の研究者には宝箱です。この本は数学の発展と物理への応用がメインテーマ。量も多く重い一冊ですが、現代物理の背景が垣間見えます。
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