原作「牛泥棒」のCDです。片方が口が聞けないので、CDとしてどう表現されているのか、聴く前から興味がありました。
口が聞けない徳馬ですので、口がきけるようになる最後まで、岸尾さんのセリフは勿論ありません。ただかすかな息遣いと、紙に何かを書く時の音、そして亮一郎が代弁して読む声だけです。
なのに、スゴイ!徳馬の気持ちがCDから流れ出してきます。
本当に「はあっ・・」っていう普通の息遣いと、「シュッシュっ」て何かを書き留める音、そして「ポンポン」という、徳馬が亮一郎の膝や肩を軽く叩いたりさする音しかないのに、徳馬がどう答えたのか、何を言いたいのかが伝わってくるようで、久々にBLCD聴いて「芸術」的に感動です。
最後になって徳馬が声を取り戻し、少しずつ喋りはじめますが、この岸尾さんの声もか細く、やさしく、切なげで上手でございます。亮一郎役の谷山さんがハキハキした声で感情赤裸々な声で出演しているので、この対比で余計徳馬の声が心地よく感じますね。
ちょっと残念なのは・・・・
BL本「牛泥棒」では二人がめでたく結ばれて徳馬も声が戻った後の話で、「古山茶」と「笹魚」が収録されています。
この2作品は、勿論徳馬は声がでるので、沢山セリフもあり、もっと感情表現や亮一郎とのやり取りが含まれているのですが、CDには入ってないんですよ〜(><)
原作ファンのわたしとしては、これら作品もCDに入れて欲しかったですね〜。
子供っぽい亮一郎を包み込むように接する徳馬をCDで聴かせて欲しかった!!残念・・・
話としても、設定が明治じゃないですか、で、会話の内容とかが今ではない会話なんですね、昔っぽい。だからこそ余計郷愁を誘うし、だったらCDで音としてその郷愁を味わってみたかった・・・。
これは是非聴いて見て下さい、映画でいうとパントマイムを見ている気分になれますよ・・・・。