「牙狼(GARO)〜MAKAISENKI」vol.2です。第4話「切札」では、珍しく、白いコートをはおっていない、鋼牙の姿を見れます。黒いスーツ姿で、秘密カジノでポーカー勝負をやると見せかけ、人間に化けているホラー、ゲジノカを探り出そうとしています。鋼牙の黒いスーツ姿のかっこよさが見れたのはうれしいのですが、ポーカーというものの、ルールがよくわからないので、ゲジノカにポーカーで逆転勝ちする場面がいまひとつ、理解できなくて。ゲームで人間を弄び、負けた人間を犠牲にするという話なら、「GARO」ファースト・シーズンの11話「遊戯」の方がはるかに面白かったですね。ホラー役の川平慈英も、にこやかに微笑みつつ、礼儀正しく話しかけながら、それでいて、なんともいえない、不気味さ、恐ろしさが漂うホラー、ダンダリアンを好演していました。う〜む、「切札」のホラー役を演じたあの方より、はっきり言って上かなあ〜と。
第5話「奈落」は、ちょっと、あの有名なジャパネスクホラーが混じってましたね。先行ロードショーで映画館で見て、びびりました。それにしても、この作品で、ホラー、デスホールに魅入られ、人間を誘い込むマンホールを作り出す、挫折したもと画家、今はしがない鉄工所の経営者、黄島を演じるなだぎ武さん、本当にお笑いの人ですか?ファースト・バージョンの第15話「偶像」の狂気の彫刻家、倉町を演じた板尾創路も、お笑いの人と知って、驚いたのですけれど、お笑いの人は、「GARO」世界と相性がいいのでしょうか。なだぎ武さん、画家になる夢が破れ、小さな鉄工所を細々と経営しながら、鬱屈した日々を送っている男を、この上なくはまって演じていました。この人なら、少しずつ狂気へひきずられていくだろうなあ、という感じが良く出ていましたよ。
第6話「手紙」は、見ていて辛いお話です。零くんがホラー退治をするのですが、それは同時に、ある老夫婦の生きがいを奪う行為でもあるのです。そうはいっても、この夫婦、息子愛しさとはいえ、そしてホラーにあやつられていたとはいえ、やっていること、すごいエグイんですが。今回は、「GARO」として初めて、純日本家屋が登場します。お話にぴったりです。月の光を浴びて、庭先で妖しくうごめく、ホラーの樹木。笑顔で、客人を自宅に招きいれる老夫婦。卓袱台で息子と団欒する一家の笑顔。小松政夫さん、松金よね子さん、名演です。親としての悲しみ、苦しみ、絶望、そしてすこしずつ、狂っていくその振る舞い。この「GARO〜MAKAISENKI」では、明るい零くんが、このような哀しい体験を積んでいきます。騎士でいるということは、時として、胸をえぐるような辛さを耐えなくてはならないということが、わかるエピソードです。