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5 人中、4人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 4.0
〈音〉に関する特殊能力を持つ私立探偵,
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レビュー対象商品: 片眼の猿 One‐eyed monkeys (単行本)
三梨幸一郎は、特異な“耳”を持つ私立探偵で、その能力を駆使した盗聴を主な仕事としている。 現在、ある産業スパイを調査している三梨は、冬絵という女性と知り合う。 いつも大きなサングラスをしている冬絵を、自分と同類 だと感じた三梨は、彼女を探偵事務所にスカウトした。 それから数日経ったある日、三梨が調査していた男が殺害される。 男が殺害された時の様子を、たまたま聴いていた三梨は、 前後の状況から、犯人は冬絵ではないかという疑いを抱く……。 序盤において、読者をミスディレクションしていく会話が秀逸。 (犬の鼻についての話や、ある人物が千里眼らしいという話) 読者は、この段階でまんまと先入観を抱かされ、終盤で驚かされることになります。 また、本作では、先の殺人事件と並行して、七年前に失踪し、のちに、死体 となって発見された、三梨の元同居人・秋絵の事件の謎も解明していきます。 ここにもひとつ、騙りの仕掛けが施されています。 軽ハードボイルドものであり、擬似家族ものでもある本作ですが、 登場人物にデリケートな属性が付与されているため、読了後に、 違和感や不快感を覚える向きもあるかもしれません。 そのあたり、ミステリに何を求めるかで、本作の評価が変わってくると思いますが、 個人的には、細かい趣向を巧みに連鎖させていく作者の手腕が堪能でき、十分、 楽しめました。
5 人中、4人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 5.0
アットホーム,
By blackboy (群馬→東京) - レビューをすべて見る
レビュー対象商品: 片眼の猿 One‐eyed monkeys (単行本)
無駄に暗い陰惨な作品よりもこういう作品のほうが読んでいて気分がいいです(前者のような作品が嫌いだと言っているわけではありませんよ)。伝えたいテーマがあり、それと同時にミステリがあり、謎がある。短い章ふりも手伝って、軽快な作品に仕上がっていると思います。 「伏線があからさまですぐにわかる謎」みたいなことを言って憤慨している方がいますが、とんだ的外れです。その方が言わんとしている部分は、きっと謎でない部分のことでしょう。作品中の謎という謎が全て読者のカタストロフィのためにあると思ってかかるのは間違いだし、この場合は謎ですらありません。ただの設定です。ここにも良くない先入観があるように思います。 キャラクターがステレオタイプ、というか、愉快なキャラクターたちで、不愉快な先入観に満ちた世間を笑い飛ばすようでした。
10 人中、7人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 3.0
煽り方が大袈裟。,
By
レビュー対象商品: 片眼の猿 One‐eyed monkeys (単行本)
「著者のたくらみを見抜くことは不可能」という刺激的な謳い文句だったので、過度に期待してしまったのだろうか。意外とたいしたことは無いな、という印象。 いや、読んでいて退屈はしないし、つまらなくはない。 オチは確かに予想できなかったし、種明かしの瞬間はそれなりに感心したけど、 一連の事件が、あの程度の一発ネタのための前振りだったなんて・・・。 あれだけ煽っておきながら、あっさりとした一発ネタを仕込んでキレイにまとめてお終いって、 それでいいのだろうか。
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