学園モノ、刑事モノ、サスペンス、パロディ、本格推理と発表するごとに作風が変化する東野圭吾作品は素材にも工夫が凝らされており、『変身』では「脳移植」、『パラレルワールド・ラブストーリー』では「記憶」、そして本書では「性同一性障害」と常に新しい事柄を題材に取り入れ続けている。
文字だけのシンプルなカバーをめくると、作品のテーマに通ずる絵が施されている。読んでから見るか、見てから読むか。それによって、作品の読み方も変わってくることだろう。(つちだみき) --このテキストは、 単行本 版に関連付けられています。
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それから、実はこのお話の縦軸になっているのが「ジェンダーの問題」。
いわゆる「性同一性障害」とか「半陰陽(男女両方の特徴を持った体で
生まれてきた人)」とか、一般的にマイノリティの人たちの悩みとか
暮らしが小説とはいえ説得力をもって描かれているのがとても痛々しくも有り、
興味深くもありました。
ミステリーとしての展開も面白く、
かなり厚い本なのですが一気によんでしまいました。
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