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片岡義男 短編小説集「青年の完璧な幸福」 (SWITCH LIBRARY)
 
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片岡義男 短編小説集「青年の完璧な幸福」 (SWITCH LIBRARY) [単行本]

片岡 義男 , 新井敏記 , タダジュン
5つ星のうち 5.0  レビューをすべて見る (1 カスタマーレビュー)
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商品の説明

内容紹介

片岡義男の「北回帰線」。
小説家デビューを飾ってから34年。
「小説を書くとは、どういうことなのか」を考え続けてきた片岡義男のひとつの到達点。

1960年代の東京で、青年は小説家としての一歩を踏み出す。
それは孤独という完璧な幸福へいたる道ーー。
青年はいったい何を見たのか。幻をめぐり、世界は動く。

「これまでの自分が終わっていくのと同時に、
そのような自分が生きて来た時代というものが、湯沢が熱心に説くように、終わりを迎えている」

これまでの時代とその次に来るべき時代とのあいだで、自分の足もとにある深い亀裂の幅が、急激に広がりつつある。これまでと決別して、どこかへ向けて、自分はその亀裂を飛び越えなくてはいけない。このようなことを意識のすぐ下あたりで自覚しているはずの自分は、どこかへ向けて亀裂を飛び越えることに、いかに淡くはあっても、恐怖は感じているのではないか。

内容(「BOOK」データベースより)

一九六〇年代の東京で、青年は小説家としての一歩を踏み出す。それは孤独という完璧な幸福へいたる道―。青年はいったい何を見たのか。幻をめぐり、世界は動く。

登録情報

  • 単行本: 248ページ
  • 出版社: スイッチパブリッシング (2007/7/12)
  • 言語 日本語
  • ISBN-10: 4884182804
  • ISBN-13: 978-4884182809
  • 発売日: 2007/7/12
  • 商品の寸法: 19 x 13.6 x 2.6 cm
  • おすすめ度: 5つ星のうち 5.0  レビューをすべて見る (1 カスタマーレビュー)
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形式:単行本
 高校、大学時代に、角川文庫の片岡義男フェアで著者と出逢った者にとって、久々の再会は、「片岡義男ってこんなに付箋貼らせるような作家だっけ?」という違和感だった。気になる言葉、文脈が点在している。こんなにロジックな小説論を持った人だとは、正直、当時は気がつかなかった。多分、文体から受ける印象自体は変わっていないと思う。清潔で明るくてピュアでシンプル。屈折や矛盾がなくて、日本文学的な要素が一切削ぎ落とされている。当時は、その日本文学らしくないところを軽く見ていたところがあって。まぁ、短かくて読みやすい、ビジュアルが浮かぶ、音楽が聴こえてくる、車、バイク、南の島、きれいな女の人...ってなディテールが広告の時代、80年代初頭とリンクしてたってのはあると思うけど。
  この連作短編集、「小説を書く人、あるいは、これから書こうとしている人などは、その人じたいが小説なのではないか」という仮説から出発しているってことで、小説でもあり小説論としても読めるんだよね。僕は、4作中、最初の3作は主人公は一緒だと勘違いしたまま読み終えてしまった。自分と4人の主人公とは違うって片岡義男はあとがきに書いているけれど、僕が主人公3人を同一人物だと見誤ってしまう位には、片岡義男と主人公たちは似ているはずだ。「小説を書く人、あるいは、これから書こうとしている人」に対して、片岡義男は、「いまの僕なら、きみは幸せだ、と言いたい」って想いで、「青年の完璧な幸福」って題名を付けたらしい。小説の中には、まだ世間的には何者でもない若者を、周りの大人たちが一種、過大評価するようなくだりが多く出てくるんだけど、それこそが大人の役割っていうか、若者にとっては希望っていうか。「小説を書こうとしている人は、その人じたいが小説」ってのは、「人生を思うこと自体が人生」とか「希望を持つこと自体が希望」とか、読みかえることが出来るよね。
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