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片山杜秀の本(1)音盤考現学 (片山杜秀の本 1)
 
 

片山杜秀の本(1)音盤考現学 (片山杜秀の本 1) [単行本]

片山 杜秀
5つ星のうち 4.0  レビューをすべて見る (2件のカスタマーレビュー)
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第30回(2008年) サントリー学芸賞・社会・風俗部門受賞

内容紹介

第30回サントリー学芸賞、第18回吉田秀和賞を受賞!!

『レコード芸術』誌の人気連載「傑作!? 問題作!?」をついに単行本化!
武満、黛、團、伊福部、西村、細川、川島からブーレーズ、ベリオ、ノーノ、ライヒ、タン・ドゥンまで──現代音楽の荒野に批評の絨毯爆撃が炸裂する!
政治、社会、思想、映画、演劇、芸能……全方位に伸びる好奇心のアンテナは現代音楽になにを聴き取ったのか?
批評なき現代音楽の時代は終わった。ぼくたちには片山杜秀がいる──
現代の知の渉猟者がついにヴェールを脱ぐ、待望の第一音楽論集。

登録情報

  • 単行本: 280ページ
  • 出版社: アルテスパブリッシング; B6版 (2008/1/19)
  • ISBN-10: 4903951049
  • ISBN-13: 978-4903951041
  • 発売日: 2008/1/19
  • 商品の寸法: 18.8 x 13 x 2.6 cm
  • おすすめ度: 5つ星のうち 4.0  レビューをすべて見る (2件のカスタマーレビュー)
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27 人中、21人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
By ベネッソ VINE™ メンバー
形式:単行本
自分が初めて片山杜秀氏の文に触れたのは音楽之友社の
クラシック名盤大全だった。(この本は改訂版の発行を希望したい。
当時CD探しにかなり役立った)

その本の中で見たことも聴いたこともないような曲(ばかり)を
廃盤だろうが未CD化であろうがおかまいなく,
完全に他の批評家とは90度方向がズレたノリで
「この曲は聴いておいた方がいいんだぞ」という
それはそれは熱い語り口調で(時にはレレレードミソーなどと
音階を文に載せたりして,語りの熱さは青天井であった)
薦めるものだから,当時自分はCD屋を何軒もはしごさせられた
ものだった。(で,結局ほとんど見つけられなかった)

また,ムラヴィンスキーのサルマノフ交響曲全集なんかにも
ひょっこり解説に顔を出したりしたので,この人の知識量は底が知れん,
と怯えたものだった。

そんな片山氏の本が発行された!中を見た感じ,あのときの
ノリは変わっていない!必読だ。ぜひ,自分と同じ(口車にのせられる)
体験をしてみて欲しい。
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形式:単行本
吉田秀和絶賛ということで読んでみた。吉田秀和が絶賛する日本人の書いた本というのは最近珍しいから。
なるほど、テーマが極めて個性的であり、片山の幅広い教養が生半可なものでないことが感得できる。文章もまあうまい。それぞれの論の展開も刺激的だ。しかしだ。彼の考えは今ひとつハッキリしない。
たとえば、小林研一郎の『パッサカリア』と山田耕筰の『明治頌歌』の類似性に触れて、山田の時代からコバケンの現代まで日本人(というより、日本の作曲家の、といった方が正確だろうが)の気質は変っていないと閉じているが、それでどうだというのだ。それは悪いことなのか。よいことなのか。あるいはわからないのか。片山自身の考えがわからない。
朝比奈の項目でも、それでは彼は朝比奈の「無国籍性」を評価しているのか、あるいは揶揄しているのか?
盟友らしい許光俊は、朝比奈についてはっきりと馬鹿にしている。コバケンしかり。わかりやすい。許はその点、言論公表に責任を負っている。
しかしながら、片山の文章では、彼が言及するあれこれについて、どう思っているのかが曖昧である。
面白いことは面白いし、色々と知識は得られるが、彼自身のスタンスがもう一つ不明であって、そのことは批評家としていかがなものなのか。疑問を禁じえない。
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