この神経系の障害は、ADD(注意欠陥障害)と呼ばれる。幼いころから兆候が現れていても、見落とされることが多く、大人になるまで本人が気づかないことも少なくないという。さらに、散らかす、なくす、忘れるといった特有の症状は、社会が女性に期待する女性像とのギャップが大きく、「片づけられない女」というレッテルを貼ることで、解決されてしまいがちだ。カウンセラーであり、自らADDである著者は、本書でADD女性が直面する困難に触れながら、ADDを持ちながら充実した人生を送るための意識改革の必要性を説き、同じ悩みを持つ女性たちにエールを送っている。(夢千慕)
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「片づけられない女たち」=「ADDを抱えている女性」は
他の人があたりまえのようにやっているような日常の雑務が
途方もない難業のように思えます。
それは、本人の努力や意志が足りないからではなく、
脳の化学的な情報伝達に障害があるせいなのです。
世間には、暗黙裡に女性がするのが当たり前だと思われている仕事があります。
それらの仕事は、ADDを抱える人にとっては根本的に向いてない仕事である場合が多いのですが、
ADDの女性は、それらができないことで、
人から責められたり、自分自身を責めたりして、
どんどん自信をなくしていきます。
この本は、このようなADDを抱えた女性の辛さを
様々な側面から捉えています。
また、この辛さがADDによるものであることに気づき、
自分らしさを受け入れ、自信を取り戻すまでの方法についても書かれています。
多動がなく診断が見過ごされがちな女性のADDについて、
広く世に知らしめた話題の一冊です。
このような女性のADDについて、更に理解を深めたい方は
「AD/HD&BODY―女性のAD/HDのすべて」
「AD/HD&セラピー―女性のAD/HDと生活術」
の二冊をお読みになられるといいかと思います。
多動のないADD、とくに女性のものは見逃されやすく、この本を読むことで、周りの人間あるいは自分自身について理解が深まるというケースはたくさん存在するでしょう。
そのことはわかっているのですが、どうしても私が気になるのは「片づけられない女たち」というタイトルです。
ADDについての理解が浅い日本で出版するにおいて、この題名になったのでしょうが、ADDへの理解よりもこの「片づけられない女」という言葉だけが一人歩きして、ともすると片付けが苦手な女性を揶揄する言葉としても使われていると思うのです。
発達障害を取り上げた本には、日本語訳の際に誤解を与えがちな題に改題されている本が多いですが、この本もその一冊だと思います。
というわけで、内容的には星5つつけたいのですが、ひとつ減らして星4つにしておきます。
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