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22 人中、20人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 5.0
本当の戦争の悲劇は戦場だけでは終わらない,
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レビュー対象商品: 父親たちの星条旗 [DVD] (DVD)
何故、姉妹作の「硫黄島からの手紙」が絶賛されて、こちらの「父親たちの星条旗」の評価がいまひとつなのか私には理解不能である。作品としてはこちらの方が圧倒的に素晴らしい。確かに、グロテスクな描写が多いこと、「〜からの手紙」のような直線的構成でないためストーリーがやや理解しにくいこと、などの小さな欠点はある。 しかし、戦争の真の英雄とは誰なのかというテーマの掘り下げが素晴らしく、「〜からの手紙」の栗林中将の英雄像は、部下に対する理解があり、やたらに精神論を振りかざさないスマートさで、あっという間に壕を掘り終えてしまうような、理想的すぎるのに対して、星条旗の英雄たちは、本当は写真に写っていない者、名声を利用しようとする者、さらには悲劇的な末路のインディアンの兵士などの話の方がリアリティがあった。 戦争にまつわる軍上層部や政治家の腹黒さや、宣伝のためには嘘をついてでもという姿勢によって、結局は下級兵士の人生が翻弄されていくのは、現在でも同じである。正義の戦争、原爆が正しい選択だった、といった主張の米国のタカ派、保守派の人たちにとっては最も見たくないテーマの映画であろう。 そのために不当に評価が低くなっており、アカデミー賞でもこちらの作品は無視され、何故か駄作の「硫黄島からの手紙」が作品賞候補だった。 恐らくは製作中からヒットしないであろうことは十分に予想できたであろうが、アカデミー賞受賞の「ミリオン・ダラー・ベイビー」の次回作にこのような(安全策でない)題材を選ぶイースウッドの勇気と信念に拍手。
13 人中、12人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 5.0
アメリカ映画史上最大の問題作(かもしれない),
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レビュー対象商品: 父親たちの星条旗 [DVD] (DVD)
一昨年の話題作が早くも廉価版で登場。 これは私も早速買いです。 実は私、アメリカにもう長いこと暮らしているのですが、この映画についてアメリカ人たちが語っているのをほとんど見たことがありません。 なぜか“硫黄島”の方は絶賛しているのに−。 スピルバーグ+イーストウッドという二大巨匠の作品で、アメリカ以外の国の映画ファンにとってはアメリカの良心を代弁するような作品に見えながら、当のアメリカ人達から完全に無視されているという点で、これはもしかしたらアメリカ映画史上最大の問題作かもしれません。英雄なんかいないんだ。 みんな普通の人間だっただけだ−。 これは(特に今現在戦争中の)アメリカにおいてはタブー思想なのかもしれません。 若い無名の監督がこんな映画を撮ろうとして、協力してくれるプロデューサーがいるかどうか。 スピルバーグやイーストウッドほどのキャリアと実績がなければ無理なのでしょう。 そしてこれは過去何十回も“汚れた英雄”を演じ続けてきたイーストウッドだからこそ描けた作品なのでは? もしも、もしも未見の方が居られたら今こそ必見です。 この作品をアメリカの劇場で初めて観て帰ってきてからテレビをつけた時、“イラク戦争の英雄帰還!”というニュースのヘッドラインを見て苦笑してしまったことを今でも覚えています。
2 人中、2人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 4.0
正しくは「いおうとう」と読みます,
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レビュー対象商品: 父親たちの星条旗 [DVD] (DVD)
クリント・イーストウッドによる作品。大東亜戦争における硫黄島での激戦をベースに描かれている。不勉強ゆえどこまでが真実でどこからが脚色なのか分かりませんが、基本的に日米の善悪を問うている作品ではなく、戦争そのものの現場であった出来事や、擂鉢山に翻った星条旗にまつわるエピソードを表現している。戦争と言うものを否定することも肯定することもない、作品だと感じた。しかし、戦争そのものが悲惨であることを指摘し、戦場で男たちは、その場の仲間の為に戦っていたということをメッセージとしている。 私はこの大東亜戦争はルーズベルトを筆頭としたアメリカの罠の一つだと信じているが、それとは別にアメリカの兵士も日本兵と同じ気持ちで戦っていたのだろうと、感じた。 本の原作では日本兵が無慈悲な拷問を米兵に行ったようだが、本編ではカットされたカタチになっている。BC級の戦争犯罪はあったかもしれませんが、米国の火炎放射器という無慈悲な兵器の利用など、もっと公正に作ることができるかもしれないなとも思います。 演出面では静かです。そして砲撃の音が大きく、そういう点ではメリハリがはっきりしていて、様々なシーンが印象的に表現されるようになっています。こういうのはroad to pardithionを彷彿とさせますが、スタッフは全然ちがうんですね。
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